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Latest topics 近況報告

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萌えるふぉくす子さんだば子本制作プロジェクトの動向はもえじら組ブログで。

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MPLを作ったのはミッチェル・ベイカー(30へぇ) - Apr 20, 2008

オープンソース法 第7章 MPLライセンス 1. Mozillaの物語によると、弁護士でもあるMitchell Baker(Mozilla Corporation会長/トカゲ世話役主任)がMPL(当時はNPL)を作ったんだと。知らんかった。まあ確かに古株で弁護士資格を持ってるってことはそういうこともあったと考えて当然だったんだけど。

Inkscapeとぼかし - Apr 15, 2008

そういえばちょっと用事があってInkscapeを久しぶりにインストールして使ってみたら、ぼかし効果がサポートされててびびった。しかもレイヤツールとかのそれっぽいツールボックスも増えてるし、だいぶ実用的になってるように見える。Inkscape始まったな(今更)。

で、同じくぼかし効果が要のtext-shadowbox-shadowはFirefoxでいつになったら使えるようになるんでしょーか。Firefox 4まで待てってことか……

クリエイティブコモンズと他のライセンスとの組み合わせのこと - Apr 07, 2008

オープンソースなライセンスやコピーレフトなライセンス、クリエイティブコモンズについて、他のライセンスとどう組み合わせられるのかを図にしてみたの内容、特にクリエイティブコモンズの「継承」オプションの有無が何を意味するのか、あたりについてこの数日で図解も交えて大幅な書き換えを行いました。前の版しか見てない人で、今後もう一度読み返すつもりがなかった人は、今のうちに見といた方がいいと思う。

しかし僕のように中途半端な知識しか持ってない人間がこういうまとめを書いただけではてブで500近いブックマーク数を集めるというのは、よっぽどみんなこういう情報に飢えてたのかなあと思う。これに興味を持った人は、以下の記事も見るといいと思った。

オープンソースなライセンスやコピーレフトなライセンス、クリエイティブコモンズについて、他のライセンスとどう組み合わせられるのかを図にしてみた - Apr 02, 2008

オープンソースなライセンスとかコピーレフトなライセンスとかたくさんありすぎて違いがよく分かってなかった(自分で使ってるのに……)。特に、それぞれどう組み合わせることができてどういう組み合わせはアウトになるのか、どういう使い方は許されててどういう使い方は許されないのか、というあたりがボンヤリとしか分かってなかった(詳しい人にツッコまれたらその時対処しよう……という考え)。なので、可知さんの書かれた記事とかを読んで改めて調べてみた。

とりあえず大前提として、以下の説明はあくまでソフトウェアを作る側が開発から頒布までの過程でコードを使う、著作権法上の「利用」にあたる範囲の話で、そのソフトウェアで商売したり作品を作ったりという、著作権法上の「使用」の範囲には言及していません。つまり完全に開発者向けの文章。以下、混乱を招きそうなので「利用」の文脈の時は全て「利用」と書くことにします。

あと、この理解が間違ってる場合はブクマコメントとかでこっそり書くんじゃなくてこのエントリのコメントで指摘しておいてもらえると、このエントリをウッカリ見てしまった人がこのエントリの内容を信用しないで済むので、そうしてもらえるとうれしいです。

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なぜOperaはオープンソースでないのか - Feb 29, 2008

OperaのTetzchner CEOへのインタビュー記事(英語)について、冒頭の Opera をオープンソースにしない理由などだけでも目を通すと良いかもとあったので、頑張って読んでみたよ。誤読してたらすんません。

(質問)Operaをオープンソースでリリースするのに何が必要ですか? 私はあなたが過去すでに、オープンソース化はあなたに何の利益ももたらさないと述べたことを知っていますが、その考えに変化があったかどうかに関係なく、私はただ確認をしたいのです。私は、オープンソース化がLinuxとBSDでのすべてのユーザを幸せにするだろうと確信しています。

(回答)本当の質問は、なぜそう考えるのか、そして、それは本当に重要なのかということです。私たちの世界観では、オープンスタンダードこそが重要な物と考えます。オープンスタンダードとオープンソースとを選べるのなら、私達は必ずオープンスタンダードの方を選びます。幸いにも、多くの場合オープンソースの企業は実際にはオープンスタンダードによってうまくいっていますので、それ自体は問題ではありませんが、しかし、私達が重要だと信じているのはあくまでオープンスタンダードです。なぜなら、その時あなたは選択肢を持てるからです。あなた自身の考える優先順位に基づいて、使う製品を切り替えることができるという事ですね。

そして、オープンなコミュニティの問題があります。私達はとてもオープンなコミュニティを持っていて、非常に多くの人達と働いています。私達が企業として歩む道は色々な意味で、オープンソースの企業のそれに似ていると、私は考えています。今現在、コミュニティの人達は私達の製品のソースコードにアクセスする事ができませんが、しかし、彼らは私達とコミュニケーションを取り、フィードバックをしてくれて、私達の製品を試してくれています。私達はとてもオープンな仕事のやり方を、コミュニティの人達としているのです。そこでの疑問は、なぜ私達がその上でさらにオープンソースの活動をやらないといけないのか、それが私達にどんな利益をもたらすのか、という事です。

ちなみに、私は自分自身でオープンソースの活動をしたことがあり、Telenor Researchであるプロジェクトを作りました。私はFrameMakerのコンテンツを読み込んでHTMLに完全に変換するプログラムを作りました。そして、私はそれをオープンソースでやりました。また、それは実に見事に動作しました。しかし、同時に、私がそのプロジェクトの仕事をやめた(関わらなくなった)途端、プロジェクトは死んでしまいました。みんながそれを使っていたのにも関わらずです。それはFrameMakerの文書をHTMLに変換するための、最もポピュラーな方法でした。それは非常に強力なツールで、FrameMakerブックの全体を、章や複数の文書を、画像、文書間のリンク、索引も含めて、何もかもを完全にHTMLに変換することができました。しかし、私がそのプロジェクトに関わらなくなった途端に、状況は変わってしまいました。

私の考えでは、もし私達がOperaをオープンソース化していたら、ある種の人たちは私達のソースコードを見ることができて、私達をもしかしたら助けることができたかもしれませんが、依然として大部分の作業は私達自身がやることになっていただろうと思います。これは実際の所、他の有名なオープンソースプロジェクトと全く同じです。もしあなたがオープンソースプロジェクトの一つに参加しようとしても、実際にはそれはそんなに簡単な話ではありません。なぜなら、そこにはプロジェクトの主導権を握っている門番のような誰かがいるからです。ですから私は、オープンソース化していたらそれによって多くの物を得られただろうという考えには確信を持てませんし、人々が私達のコードを見るだけ見ておいしい所だけ持っていってしまう危険性もあっただろうと思っています。

まあOperaはプロダクトや技術それ自体を売ることでお金を得るビジネスモデルだから、Operaがそういう営利企業である以上は、オープンソース化しても大して嬉しい結果にはならないだろうなあ。Mozilla Corporationなんて、非営利団体が唯一の株主で、営利目的では活動しませんって明言しちゃってるし。あそこの目的は金を稼ぐことではなく社会貢献することの方が優先順位が高いと見て間違いは無かろう。そんな所とOperaを一緒くたにして語られても、テッちゃん困っちゃうよね(←なぜ馴れ馴れしい)

資料が無い時はソース見るしかない - Feb 09, 2008

NSISは調べてみると結構色んな事ができそうではあるんだけど、日本語で解説された資料ってのが全然見つからないし、機能の詳しい使い方の説明も不足してたりして、マジ困る。仕方ないからFirefoxのインストーラで実際に使われてる物のソースを見たりなんかして。

いや、ロジックを丸パクリしたかったんじゃなくて、もっとささやかな話で、MUI(Modern User Interface、インストーラのウィザード形式の画面を提供するライブラリ)でMUI_PAGE_CUSTOMFUNCTION_PREを使って特定のページを条件次第でスキップするにあたって、ヘルプには「そういうこともできる」としか書かれてなくて実際のやり方が載ってなかったから、それを調べたかったんですよ。

Railsの案件で、Rails自体の詳細な挙動が分からなくて困ってた時も結局須藤さんには「Railsのソースを読め」と言われてしまったし。ドキュメントが不足してて困るって話と、ソースが読めれば資料になるからオープンソース万歳!って話と、そんなだからドキュメントを敢えて作る気にならなくてドキュメント不足が余計に加速されちゃうんだよって話と、色々混ざっててスッキリしない。

ちなみに調査結果としては、MUI_PAGE_CUSTOMFUNCTION_PREで指定したコールバック関数でAbortすればそのページはスキップされるようになる、ということだった。

オープンソースって一体何なのか? ということがよくわかるドキュメンタリー「レボリューションOS」 - Sep 06, 2007

ストールマンとかリーナス・トーバルスとかのオプソ界の有名人へのインタビューを中心にしてオープンソース誕生から今に至るまでの歴史を解説したドキュメンタリー映画の「Revolution OS」を、今頃になって見た。

調べてみたところ、これの日本語字幕付きのバージョンはオンラインだとナウオンメディア直営のサイトからしか買えないようだ。Amazonでも取り扱うようにしてくれればいいのに。まぁ買ったけどさ……

周辺にいる僕らにとって、分かってるつもりでもいまいち理解が怪しかったり、先入観によってうまく答えられなかったりする事について、「中心」にいる人達が最も的確な言葉で明解に答えてくれる。そういう内容だった。中でも、「オープンソースって共産主義なの?」というよくある指摘に対する反論は、実に分かり易かった。こんな具合で。

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Just for Fun - Jun 21, 2007

グダグダ書いた後また考えてたんだけど。前書いたことの繰り返しなんだけど。

ビジョンが無いとか、時代の流れが見えてないとか、そんな事でこの先生き残っていけるのかよとか、こんな事でシェアが増えるのかよとか、色々思うんだけどさ。押しつけがましい要望なんすよね、全部。

以前、もえじら組の最初の本を出す前後、哀さん(留学してビジネススクールに行き、今は帰国して起業のための準備をしている)に、何でもっと確実に売れる戦略を練らない? とか、何でもっとプロモーションに力を入れない? とか、そんな事で売り上げを確保できると思ってるのか? とか、そんな風に色々言われた気がする。言われなかった気もするけど、言われた言葉を僕はそう受け止めていたってことで。彼に学ぶ所は大きかったけど、でもその言葉にそのまま従おうという気にはどうしてもなれなかった。

自分が楽しんだ結果としていい本になって、その本が売れるとしたら、それは当然嬉しい。楽しくない辛い宣伝活動をやったあと、たくさん売れたとしたら、それも多分、その時になってみれば嬉しいんだと思う。でも、それはやりたくなかった。たくさん売れた結果の幸せじゃあなく、僕が欲しかったのは多分、楽しく活動した結果の幸せだったんだと思う。他の方法で得る他の幸せには、興味がなかったんじゃないかと思う。仮に自分が楽しんだ結果、自己満足に終わって全然本が売れなかったとしても、それで僕は良かったのかもしれない。「ああ楽しかった」ですべて丸く収まったのかもしれない。ああすればよかった、こうすればもっと売れただろう、そんな風に「反省」するかもしれないけれども、「でも、面白かったよね」で納得してしまっていたのかもしれない。そして、それで良かったんだと僕は今でも思ってる。

翻って今のMozillaを見てみると、冒頭に書いたとおり、「ああすればもっとシェアを獲れるのに」「ああしないと生き残れないのに」と、色々思う所はある。けれども、でも、もしかしたら今Mozillaにコミットしてるコアの人達は、案外、仮にMozillaがITの未来から消え去ったとしても、「でも、面白かったよね」で許してしまえるのかもしれない。楽しく活動して作りたい物作って、その結果それが世間から受け入れられなかったとしても、分かってくれる人が一人でもいれば――もしかしたら一人もいなかったとしても――それでもう、満足なのかもしれない。

ある意味、それは、雑念に囚われない悟りの境地なのかもしれない。

Just for Funって、そういう事なんじゃないだろうか。僕はそう感じている。

Mozillaとコミュニティとビジョンの欠如 - Jun 13, 2007

「コミュニティ」というとなんとなくOOo日本ユーザ会とかもじら組とかの「団体」をイメージする人が多いと思うけど、以前どこかで聞いた話では、「community」とは地域社会や物の好みなどで人が自然に寄り集まって形成された集団を指し、何らかの明確な意図を持って結成された集団は「association」と言うらしい。だから、ピンで活動している人も、関わっている間は、広い意味ではコミュニティの一員であるという言い方ができる。「オープンソースコミュニティ」とか「Mozillaコミュニティ」とかいう風な言い方がされている時に指す範囲は、そういう広い範囲であると解釈するのが妥当だろう。

そう考えると、Mozillaにビジョンが欠如している(と僕は思っている)のにも納得できる。コミュニティによって成り立っているMozillaには――コミュニティという集団には、元から、協力して一致団結して共に「今とは別の状態への進化」を積極的に目指そうというようなビジョンが無くて当り前だ。

なんとなく居心地がいいから集まってできるのが「コミュニティ」の本質であるなら、コミュニティにとっては現状の居心地の良さの維持・コミュニティそのものの維持こそが目的となるのが当り前であって、外側に向かって積極的に何かを働きかける必要は無い。外に向けて何かしなくてもコミュニティを快適な状態で維持できるなら、それでもう十分だから。コミュニティが外に向かって動き出すとしたら、外に向かって働きかけなければコミュニティを維持できなくなったから、というのがけっこう大きな理由として存在するんだろう。

Operaが明確なビジョンを持っている理由は、Operaがコミュニティではなく、Operaのビジョンのもとに作られた会社でありプロダクトであるからに他ならないんだろう。

……と、朝に出し残した膿をもうちょっと出してみるテスト。

Mozilla/Firefoxが好きだけど嫌いな理由 - Jun 13, 2007

須藤さんによるcairoの解説にも書かれているとおり、cairoグラフィックライブラリはボカシなどの効果をサポートしていない。それは、cairo開発陣のポリシーが「cairoは純粋なベクトルグラフィックス描画ライブラリであるべき」というものなんだそうで、cairoのMLなどでボカシ機能についての要望が出ても綺麗に無視されるのがオチらしい。その煽りを喰らって、「すべての描画をcairo経由で行う」なんてポリシーをおっ立ててしまったMozilla/Firefoxは、おそらくこの先もずっとtext-shadowをサポートできない。OperaもSafariも対応してる、IEですらもFilterを使えば実現できるのに。これは、Webの表現を豊かにするはずの技術が、ポリシーによって潰されている例だ。

その一方で、APNGを巡るゴタゴタにおいては、MozillaはPNGとMNGの仕様策定者のポリシーを<ruby><rb>蔑</rb><rp>(</rp><rt class="読み">ないがし</rt><rp>)</rp></ruby>ろにしてまでも、利用者のニーズ(アニメーションするPNGが欲しい)を満たすというポリシーを貫こうとしている。こちらは、ポリシーがWebの表現を(今よりは幾分)豊かにしようとしている例だ。

でも、そもそもの所を言えば、MNGをサポートするブラウザがなければMNGが普及するはずがないという事実をおそらくわかった上で、「MNGなんて誰も使わねーよ」と強権的にMNGサポートを破棄し、MozillaはWebの表現を豊かにすることを阻害してきたと言うこともできる。

僕はこういう、Mozillaの一貫してない所が嫌いなんだ。

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