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の動向はもえじら組ブログで。
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マルチプルタブハンドラについてRockridge氏ほかから「メニューをカスタマイズできるようにしてくれ」という要望が挙がっていたのだけれども、Menu Editorという素晴らしいアドオンがあるのに自前で同じような機能を再実装するのは徒労感しか無いなあと思ったので、開き直って、マルチプルタブハンドラの設定ダイアログを以下のようにしてみた。
Menu EditorのAPIをよく分かってないので(ていうかそもそも公開APIなのかどうかも知らない)、タブ選択時のメニューをカスタマイズできるようにするためにちょっと強引な方法を使ってる。
で、同じようなこと(他のアドオンの有無を調べた上で設定を開く)を何度も書きたくなかったので、設定ダイアログに加えた変更の要点を他のアドオンと連携しやすくするためのライブラリとして分離してみた。
if (window['piro.sakura.ne.jp'].extensions.isInstalled('my.extension.id@example.com') &&
window['piro.sakura.ne.jp'].extensions.isEnabled('my.extension.id@example.com'))
window['piro.sakura.ne.jp'].extensions.goToOptions('my.extension.id@example.com');
アドオンがインストールされているかどうか・有効か無効かを調べるだけならFUELで事足りるので、あまり使い出がないといえば使い出がない。まあThunderbird 2あたりでだったらニーズがあるかもだけど。
ちなみにFUELで書く場合、アドオンがインストールされているかどうかはApplication.extensions.has('my.extension.id@example.com')
、有効か無効かはApplication.extensions.get('my.extension.id@example.com').enabled
で分かる。設定ダイアログのChrome URLを調べるAPIはなくて、それでこのライブラリを作ることにした次第です。
Tab Killer 2.0.2009050701 MinefieldとShiretoko用にアップデートした。
こんな物でも要望がたまに来るからFirefoxのユーザ層って趣味の幅が広いなと思う。
分割ブラウザ更新した。Firefox 2捨てで、Firefox 3以降専用にした。おかげでJavaScriptコードモジュールとかの便利技術をためらいなく使えるようになった。最近になってアドオンを作り始めた人達がほんと羨ましい。あんな糞みたいな苦労をしなくても遙かに簡単に同じ事ができてより素晴らしい物を作れるんだから。羨ましいを通り越して妬ましくすらある。
更新履歴的には「ShiretokoとMinefieldで動くようにしました」で済ませてるけど、Firefox 2→Firefox 3で色々変わってた部分にかなり見落としがあったのを相当数直してる。ペイン内でのズームとかドラッグ&ドロップとか。
機能的な変更は以下の点くらい。
あと、地味にFirefox 3.5以降のプライベートブラウジングに対応してみた。プライバシーついでに、プライバシー情報の消去関係の機能とも統合を図ってる。この辺のノウハウはまたどっかで文書化したい(それか、勉強会のネタにするとか)。
Tree Style Tab 0.7.2009040901公開した。アニメーション効果の実装の他に、細かいバグ修正も色々。
あと、実際どんな感じかというのをわかりやすく示せるかなと思って、デモ動画も作ってみた。CamStudioもNiVEも使うの久しぶり(っていうかVistaにしてからは初)だから、やり方思い出すのに苦労したよ……
<object width="425" height="344"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/M9dUfyoHz3E&hl=ja&fs=1"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/M9dUfyoHz3E&hl=ja&fs=1" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="425" height="344"></embed></object>
ヌルヌル動いてるのは倍速再生してるわけではなく、これで等倍速です(一応)。タブの影はbox-shadowで描画してるので、Firefox 3.0.xだと影無しになります。
しかしYouTubeはアップロードが簡単になってるわ画質が上がってるわで、いつの間にかすんげーパワーアップしてますね。Stage6とかあった頃とは隔世の感があります。
以下余談。
実装の最後の段階になって困った点として、画面外にタブが開かれた時にそこまで自動スクロールしてくれないという問題が起こってた。スクロールしても、新しく開かれたタブの一個前のタブの位置にスクロールしちゃったりして。上の動画で言うと、0:57あたりで画面下の方でサブツリーを展開した時に、子タブが画面内におさまるように自動でスクロールしてるけど、これがちゃんと動かなくなってた。
なんでこんな問題が起こってたかというと、「そのタブが画面外にあるのかどうかを判定する」「そのタブの位置までスクロールする」といった処理が全部「タブの座標」を基準にしてたせいで、アニメーション開始時点やアニメーション中の中途半端な座標を元に処理を行ってしまい、もうシッチャカメッチャカになってた、という……
上記の処理を行う時に、アニメーション中の座標とアニメーション終了後の座標とのズレをきちんと考慮して計算してやればいいってだけの話なんだけど、普通に考えるとこれがめんどくさい。それぞれのタブがちょっとずつズレて表示されてるわけだから、座標を調べたいタブだけじゃなくてそれより前(上)にあるタブ全部について、そのタブはアニメーション中か?とか、そのタブは非表示か?とかを判別しながらオフセット値を調べないといけないわけで……いちいちそんな計算するのはめんどくさすぎる。メンテナンスし辛そうだし、コードの量が多くなりそうだし、真面目に書く気しないです(大学生の頃だったらやってたかもだけどね……時間は有り余ってたから)。
で、代わりに以下のようなやり方を思いついた。
コードにするとこんな感じ。
getYOffsetOfTab : function(aTab)
{
return document.evaluate(
'sum((self::* | preceding-sibling::*[not(@tab-collapsed="true")])'+
'/attribute::tab-y-offset)',
aTab,
null,
XPathResult.NUMBER_TYPE,
null
).numberValue;
},
sum()
は、渡されたノードセットの値を数値として合計したものを返すXPathの関数。受け取る結果の型をXPathResult.NUMBER_TYPE
と指定すれば、計算結果の数値を直接得られる。XPathはうまく使えばこんな風に、処理対象のノードの絞り込みだけじゃなくその後の処理(ここでは計算)まで一発で済ませられるので面白い。
テキストリンク バージョン3.1以降で、Thunderbirdでも利用できるようにした。
プレーンテキスト形式のメールでは、Thunderbird自体のURI自動認識の処理を置き換える形で動作する。 Thunderbird本体のURIの認識部分は結構いいかげんなので、地の文とURIが連続してるとたまに酷い事になる。テキストリンク導入後は、Thunderbird自身による抽出結果を一旦全部白紙に戻して、もう一度URIの認識を自力で行うようになる。
同じような事をするアドオンが他にもありそう(っていうかFirefoxではLinkificationがそうだ)だけど、自分では見つけられなかったので……
ところで、AMOの方にもアップロードしたんだけど、過去にFirefox専用として登録したアドオンは後からThunderbirdにも対応した後も、Firefox専用アドオンとして扱われてしまって、Thunderbird Add-onsの方からは辿る事ができないようだ。これってどうにかならんのだろうか。
Tree Style Tabで選択可能な組み込みのスタイル指定の一つとして、Mac OS X上のデフォルトテーマ風の物を、cho45さんのStylish用スタイル定義を参考にして作ってみた。 スクリーンショットはVista上での物だけど、OS X上でも確認はしてるのでご安心を。
Firefox 3以前の環境ではcho45さんのスタイル定義ほぼそのまんまを適用するようになってて、その場合はタブの高さが26ピクセル固定になってしまうのでタブの中に何か追加する系のアドオン(具体的にはInformational Tab)との相性が非常に悪い。
で、それをなんとかする方法として、Firefox 3.5以降ではborder-imageが使えるということを思い出したので、その実験というか練習も兼ねて使ってみる事にした。
普通に考えると、tab要素自体に-moz-border-imageを指定すればそれでおしまいという事になるんだけど……ツリー型タブの場合はドロップ位置のマーカーを表示するためにborderを多用してるので、-moz-border-imageをtabに指定すると都合が悪い(普通のborderと同時に指定した場合、-moz-border-imageの方が優先されるようだ)。かといって、内側や外側にもう一つタブ全体を囲うXUL要素を増やそうとすると、他のスタイル指定と激しく競合して見た目がグチャグチャになるし……
で、色々試行錯誤して、Firefox 3以前でタブの右・左・中央のそれぞれに異なる背景画像を表示するために使っていたボックスを流用して解決する方法を思いついた。
この拡大図で言うと、9個に分けられた各領域を普通だったら一つのボックスのborder-imageでカバーするところを、今回は1~3・4~6・7~9の3つのボックスに分けている。-webkit-border-imageや-moz-border-imageの例として紹介されているコードでは4つの辺の幅を同じにしてる例が多いけど、実は4つの辺はそれぞれバラバラに幅を指定できる。なので、
url("共通の画像") 10 10 10 10 / 10px 0 10px 10px
で右の辺の幅を0に。url("共通の画像") 10 10 10 10 / 10px 0 10px 0
で左右の辺の幅を0に。url("共通の画像") 10 10 10 10 / 10px 10px 10px 0
で左の辺の幅を0に。という風にしてやる事で、1枚の画像で3つのボックスそれぞれに異なる部分を切り出して適用するような効果を得られる。
また、このままだとタブの高さがborder-imageの幅の分だけ高くなってしまう(border-imageの上辺+タブのラベルの高さ+border-imageの下辺=タブの高さ)ので、タブのラベルやアイコンなどに対して上下にネガティブマージンを設定して、強制的にタブの高さを小さくするようにしてみた。上の図は切り出し位置を示すためにわざと高さを広げた状態だけど、ネガティブマージンを効かせれば、冒頭のスクリーンショットのようなスリムなタブになる。
テキストリンク 3.0.2009031701で、Firefox 3上では部分的に処理が高速になった。具体的には、Rangeを文字列にする処理がそう。Venkmanでプロファイルを取ってみたらここが滅茶苦茶頻繁に呼ばれてて、ここが遅いと全部が遅くなるという感じで他の部分に影響してたんだけど、nsIDocumentEncoderで代用できる事にやっと気がついた。
nsIDocumentEncoderについては、以前に選択範囲からHTMLのソースを取得する方法を調べてて行き着いたnsISelectionPrivateの実装を見て、存在は知ってた。これを使うことができれば、HTMLを選択してコピー&テキストエディタにペーストした時のように、BR要素の位置で改行されたりP要素の位置で空行が入ったりSCRIPT要素の内容を除外したりといった、よくある処理が行われた後の整形済みテキストを取得できるんじゃないか、と思って色々試してみたんだけど、その時は、JavaScriptからコンポーネントの機能にアクセスできないようだったので結局諦めてた。でも今日になってふと試してみたら、いつの間にかJavaScriptからもCi.nsIDocumentEncoderが見えるようになってて、これ幸いと使ってみたところかなり期待通りの結果が得られたので、そのまま採用した。
使い方はこんな感じ。
// インスタンスを取得
var encoder = Cc['@mozilla.org/layout/documentEncoder;1?type=text/plain']
.createInstance(Ci.nsIDocumentEncoder);
// 変換対象のドキュメント、変換先の形式、変換ロジックのフラグを渡して初期化
encoder.init(content.document,
'text/plain',
encoder.OutputBodyOnly | encoder.OutputLFLineBreak);
// DOMRangeをセットして……
encoder.setRange(range);
// 文字列に変換する
var result = encoder.encodeToString();
前述した通り、HTML的に非表示になる事が期待されてる要素が除外されたり、画面上の改行位置で文字列の方にも改行文字が入ってくれたりと、単純にDOMRangeのtoString()
で文字列化するだけだと問題になる点がこれで一挙に解決される。
JavaScriptから使えるのはGecko 1.9以降のみのようなので、Firefoxの場合は3以降に限定ということになる。Firefoxは2のサポートが切れてるからまあいいんだけど、ThunderbirdはまだGecko 1.8系のままなので、恩恵にあずかれないのが残念だ。
nsIDocumentEncoderを使うようにした副次的なメリットとして、<td>URI1</td><td>URI2</td>
のようにセルの間にホワイトスペース文字が無いテーブルでも、nsIDocumentEncoderで文字列化する時はセルの間にタブ文字が入ってくれるため、それぞれ別々のURI文字列として検出できるようになった(最初の段階の「Rangeを文字列化してURIっぽい文字列を正規表現で探す」処理において、それぞれのセルに書かれたURI文字列がちゃんと別々の物としてヒットするようになった)。
追記。3.0.2009031801でさらに高速化した。高速化っていうか、なんていうか……今まで「URIっぽい文字列をマッチング→マッチングしたURIっぽい文字列をページ内検索→ちゃんとしたURIかどうか絞り込み」とやってて、ページ内検索が大量に発生すれば発生する程スピードが遅くなってたんだけど、これを「URIっぽい文字列をマッチング→ちゃんとしたURIかどうか絞り込み→ページ内検索」となるように(ある程度)処理の順番を入れ換えたところ、ページによってはアホかってぐらい速くなった。なんでここに気付かなかったんだろう。マヌケすぎる。
Mozilla Fluxでとりあげてくれてるけど、ツリー型タブがAMOのスタッフおすすめリストに載った模様です。
ちょっと前にメール来てたけどよく分かんなくて放置してたけど、Mozilla Fluxの記事に色々詳しい情報があったんで「へーそういうことなのかー」と思って統計を見てみたら、ダウンロード数爆増してて吹いた。 前述のメールが来てたのが3月頭で、グラフが飛んでる所がそれ。それまで一日数百件のダウンロードだったのが、10倍くらいに跳ね上がってる。
だからというわけでもないわけでもないんだけど、昨日更新した。久しぶりにAMOの方のレビューを見てみたら「これに対応してくれ」というアドオンの名前がいくつか挙がってたので、それへの対応。あと前回エンバグしてた部分の修正。
エントリ書きかけの状態でうっかりタブ閉じたか何だったかで書きかけの文がどっか行っちゃって、書くの忘れてた。
コンテキストメニューの展開が場合によってはとんでもなく遅くなる問題については、一応の解決を見たというかこれ以上は自分の頭では速くできないなあという所まで行き着いた感じ。やったことはというと、メニュー展開時には最初と最後のURI文字列だけ検出して、それ以外は実際に操作を確定するまで検索しないようにしたっていう、実に単純なアレですハイ。すぐに処理を打ち切るようになったから選択範囲の大きさはもう影響しなくて、選択範囲の始点(終点)からその中に含まれる最初(最後)のURI文字列までの間にあるURIっぽい文字列の数によって、遅くなるかどうかが決まるという感じになりました。
その関係で、メニュー項目をポイントした時に選択範囲に含まれてるURI文字列をツールチップで列挙するにあたって、ツールチップの内容をちょっとずつ更新するようにした。これにはJavaScript 1.7以降のyieldを使っていて、yieldがあったからこれができたと言っても過言ではない……と思う(Firefox 2未満を切り捨ててなかったらこの決定はできなかった)。とにかくみんなyieldをもっと活用するべきだよ! と今更ながらに推してみたりして。
細かい事だけど、「一部だけ選択されてるURI文字列」というのを考慮するにあたって、選択範囲の境界がURIに含まれうる文字である場合は、URI文字列らしき文字が出現し続ける間Rangeを前後に拡張する、という風に考え方を変えてみた。今までみたいに固定の文字数で前後にRangeを拡張するのと違って、ある意味では無駄なくURIを検出できるようになったんじゃなかろうか。オーバーヘッドの大きさで相殺されちゃってる気もするけど。
某スレで僕がtextLink.uc.jsの普及を阻害している!これは陰謀だ!的な書き込みがあって吹いた。どっからそんな発想が出てくんだ。……と思ったけど、よく考えてみたら確かに前々からuserChrome.jsスクリプトにはどちらかというと否定的というか批判的な発言をしてきてるから、そういうことをやりかねないと思われるのも無理はないのか。(ちなみに、改めて言っとくと、本来userChrome.jsを使うのに相応しくない知識レベルの人がホイホイ使ってドツボに嵌る事とか、自動アップデートのできないスクリプトをそういう人のために作ったり配ったりする事とかに対して僕は否定的なのであって、全部織り込み済みで使う人や、技術者レベルの人向けにしれっと公開する事とかについては、僕がとやかく言う筋合いではないと思ってますよ。)
で、そういえばちゃんと中を見てなかったなと思ってtextLink.uc.jsを見てみたんだけど、networl.enableIDNがtrueだったらフツーに全角英数字で書かれたURIを読み込めるってマジすか! ってか試したら確かにいけてビビった。これって国際化ドメインの仕様? 無い知恵絞って一生懸命変換ルーチン書いたのは全くの無駄だったのか……今更だけど激しい徒労感に襲われました。あと、もしかしたら前にも書いたかもしれんけど、nsIFindを使わないというアプローチに自分は気付いてなかったので、こういうやり方があったのか……と唸ってしまった。まぁ、選択範囲の複数のURI文字列を収集するという風な事をやろうとするとこのままではうまく行かなさそうなので、今の方法を全面的に捨てた方がいいとまでは言えないみたいなんだけど。
逆に考えるんだ。自動テストのおかげでリグレッションがこのレベルにおさまってると考えるんだ。
いや実際これがなかったらほんとに日に5回6回はアップデートすることになってたかもしれんですよ。いつかの頃みたいに。
コンテキストメニューやダブルクリックがめちゃめちゃ重くなることがあったのは、呆れる位しょうもないミスのせい。「クリック位置の前後のテキストからURIっぽい文字列を探す」時に、部分選択されたURIの全体を取得するために、一定の文字数に達するまで前後にRangeを広げるようになってるんだけど、この時にループを回す方向を逆にしてしまってて、一番近いノードじゃなくて一番遠いノードから数えてた。そりゃ遅くもなるって。ログによると18日の変更によるリグレッションだった。
改善されたとはいっても原理的に若干のもたつきは避けられない(特にページ全選択した状態でメニュー開いたりしたらやっぱり死ぬ程時間かかる)んだけど、まあ、ページの中をうっかりクリックする度に数秒間固まるのに比べればまだマシってことで……
Venkmanのプロファイラの使い方がやっと分かったんで、パフォーマンスの改善にも取り組みたいところです。