たまに18歳未満の人や心臓の弱い人にはお勧めできない情報が含まれることもあるかもしれない、甘くなくて酸っぱくてしょっぱいチラシの裏。RSSによる簡単な更新情報を利用したりすると、ハッピーになるかも知れませんしそうでないかも知れません。
の動向はもえじら組ブログで。
宣伝。日経LinuxにてLinuxの基礎?を紹介する漫画「シス管系女子」を連載させていただいています。 以下の特設サイトにて、単行本まんがでわかるLinux シス管系女子の試し読みが可能!
ホラーハウス社会 法を犯した「少年」と「異常者」たち(Amazon.co.jp)を読んだ。
統計的に見て、少年による凶悪犯罪は増加してなどいない、むしろ減少傾向にある。にもかかわらず何故「凶悪な少年犯罪が増加している」という言説がまかり通るのか。
それは、社会がそのようなストーリーを求めているからだ。そうでないと困る人達がいるし、そうであった方が嬉しい人達がいる。その「人達」とは、社会を構成する圧倒的多数の我々一般人に他ならない。私達自身がこの社会を、実態以上に「危険に満ちていて」「ドキドキハラハラな」ものに仕立て上げようとしている。ホラーハウス、お化け屋敷にしようとしている。
それが本書のタイトルに込められた意味だ。
風俗の求人情報会社のドメインで公開されている体験談風の勧誘マンガ(普通のOLだった主人公がキャッチセールスに引っかかって50万円の借金を作ってしまい、返済のために風俗で稼いでNo.1嬢になる、というストーリー)を紹介する記事の中に「闇金ウシジマくん」というマンガを一緒に勧めてるものがいくつかあったので、買ってみたよ闇金ウシジマくん(Amazon.co.jp)。
闇金融会社社長ウシジマくんを主人公にして闇金の世界を描くマンガ。読んでみて、なんでこの風俗求人マンガの話でウシジマくんが引き合いに出されたのかわかった。ちょうど1巻目に、借金がかさんだOLが風俗で働かざるを得なくなって破滅していく話が収められてるんだな。
真実なのか誇張なのかは僕にはわからんけど、ただひたすら怖い話ばかりだ。できれば一生関わらずにいたい世界。無い袖もこういうとこに頼ればいくらでも振れるけど、その後痛い目を見る。無い袖は振らないに越したことはない、と常々思う。
久しぶりに見て気付いたけど、Firefoxで見るGoogleマップがずいぶん改良されてた。
ホイールスクロールでの拡大縮小ができるようになってるし、その際には画面内でポイントしている箇所を中心にズームイン・ズームアウトされるから、よりダイナミックに使える。
あと、拡大縮小時に今までだったら新しい縮尺の地図画像を読み込むまで何も表示されなかったのが、地図画像が読み込まれるまでは切り替え前の縮尺の地図画像を拡大・縮小してプレビュー表示してくれるようになった(IEでは最初からそうなってたけど)。
ALPSLABとか類似のサービスがいくつも出てきてるし、これも競争の賜だろうか。
適宜覚書はてな異本で紹介されていた物のうちいわみては既に知っていた(ヤングガンガンで同作が連載されているとか……)けれども、その他の中でHybrid Insectorととなりのネネコさんは気に入った。
かつては正義の味方「仮面ライダー」と呼ばれ、過去の大戦で活躍した改造人間達は、しかし平和な現代においては恐怖の対象「<ruby><rb>混成昆虫</rb><rp>(</rp><rt>Hybrid Insector</rt><rp>)</rp></ruby>」と呼ばれ、特殊部隊による駆除すなわち「虫狩り」の対象として追われる日々を送っていた……という内容の「Hybrid Insector」。V3やライダーマン達のアレンジが激しい。作者はチャンピオンREDにて「鉄のラインバレル」を連載中の「清水栄一+下口智裕」ということで、レベルが物凄く高いです。村枝賢一の「仮面ライダーSPIRITS」が正統派の漫画化であるなら、こちらはその先を行く二次創作か。
となりのネネコさんは、とある中学校に転校してきた猫属性持ちの少女「ネネコさん」を中心に巻き起こる騒動を描いたほのぼの系4コマ。こちらの作者のa+r(宮原るり)氏もまた漫画家として活躍されていて、安定した高クオリティで堪能できます。
やっとネタバレ聞いてしまったとこまで話が進んだ……(そんな僕の事情なんてどうでもいい)
いやはや何というか、完璧にナメられてますね田西君。見くびられまくってますね。あらゆる人から。被害者であるはずの人からすらも。こいつならホイホイ応じてくれるだろう、困ったときにゃあ助けてくれるだろう、そんな打算が聞こえてきます。男にもプライドってもんがある、けどこの男にはプライドはない、それが分かってるんだな。さすがだな。
彼はこれから何処へ向かうんだろう……
もう一つ思ったこと。
勝ち組の人というのはそうでない人のことを嫌ってなんかいないようだ、と以前書いたけれども、それだけではない可能性も考えさせられた。つまり、「嫌う」だなんて対等な関係であるとはハナから思っていない、ただ見下しているだけだ、という可能性を。僕が接したその人がそうであるかどうかは知らないし分からないけれども、可能性として。相手より優位に立ってる人というのはみんな余裕綽々だから、余裕綽々な人というのはつまり相手より優位に立っているんではないか、と。
いやー、面白かったと思いますよ? これ以上ないほど。僕にとっては全く以て。ドキドキハラハラ楽しませてもらいました。何処にケチを付ければいいのか分からない。確かに後半のキラの冴えは前半より落ちてたように思いますが、それでも僕からしたらはるか彼方の雲の上での出来事みたいなもんだし。
思うに、このマンガのラストが気に入らないのは、頭の良い賢い人なんじゃないのかな。強いて言うなら、作者よりも、という意味で。「とんでもなく賢い連中が何やようわからん頭脳戦をやってる」、というのがこのマンガの面白さのキモだからこそ、それが失速して「自分より頭の悪い馬鹿が頭脳戦ごっこをやってる」という状況になった途端、つまらなくなるんじゃなかろうか。
デスノートを最後まで楽しめたあなた。あなたは馬鹿です。……という踏み絵になるのかもね。
宇宙消失(グレッグ・イーガン 著/山岸 真 訳)(Amazon.co.jp)
西暦2067年、謎の巨大な漆黒の球「バブル」によって太陽系全体が包み込まれ外宇宙から隔離されて早33年。ナノマシンによる神経制御で生理的欲求や感情すらもコントロールできる時代、警察官崩れの私立探偵ニックの元に寄せられた奇妙な人捜しの依頼から、物語は始まる。ただの人捜しであったはずの依頼はいつの間にか、「バブル」誕生の真相に近づき、しまいには宇宙崩壊の危機にまで……という話。
面白い。ついつい止まらなくなって一気に読み終えてしまった。
後半で鍵になる波動関数とかシュレディンガーの猫の話は、読んでいて頭がこんがらがってくるけれども、可能性の拡散とリアルタイムで発生していくパラレルワールドの表現(南京錠の番号のエピソードで既にそれは表れているのだけれども、うっかりするとそのまま読み飛ばしてしまうかもしれない)は、今まで全然理解できなかった「量子のゆらぎ」「重ね合わせの状態」「量子コンピュータ」等の概念を、ストーリーを通じて上手く教えてくれているように思えた。
鉛筆彫刻 Pencil Carving。すごいすごい。鉛筆の芯を残したり残さなかったりして、鉛筆で面白い形を色々作ってらっしゃる。
造形的美しさはそうでもない感じだけど、インパクトでボールジョイントが一番気に入った。