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電撃HOBBY MAGAZINEの特集記事 - Jan 27, 2006

電撃ホビーマガジン3月号を、「マスターグレード現在、過去、未来」という特集記事のためだけに買った。こういう歴史物とかインタビュー物とかに弱いんですよ僕は。オマケのガンコレヘイズル(ティターンズ色)はどうでもいい。

MGがシリーズ開始してからもう10年も経つのかあ。時間が過ぎるのはあっという間ですね。こうしてまとめて見てみると、シリーズ開始当初の迷走っぷりが面白い。

装甲の分割面でパーツ割りすることで継ぎ目が出ないように&塗装後の組み立てを容易にするというのは、4作目のゲルググのスカートからの試みだったっけ。実利的な側面はもとより、組み立て時にも「ああ、実機がもしあったとしたらこういう風に装甲を組み付けたりするのかなあ」と妄想が膨らんだりして、男の子としてはとても楽しいものですよ。組み立てる工程そのものを楽しめるのが、プラモデルの魅力の一つだけれども、MGではそれがもうワンランク上の満足にまでつながってるんだな。

今後の商品展開についての話もあった。そのトライアルとして、1/144 νガンダムを15m級MSのMGモデルに見立ててフレームを組み込んだ作例なんかも。F91〜V世代の僕としては、早く完全変形のVガンダムや、あるいはトチ狂ってセカンドVやなんかを出してほしいなあと思う次第です。ウイングゼロカスタムの金型流用でアーリーウイングなんて超マイナー機体をリリースしたバンダイの商魂に期待。

Firefoxを究める256のテクニック(宣伝) - Jan 03, 2006

もう出版社さんの新刊案内に情報出てるしってことでここで宣伝しておくか。下田洋志・大和徳明共著「Firefoxを究める256のテクニック」定価2100円(税込) 1月中旬、秀和システムより発売予定です。

内容については、Firefox 1.5でこんなことがしたいなあとかこんな目的に合う拡張機能はないかなあといったニーズに対して回答を示すという形の、逆引き形式拡張機能カタログとなっております。一応、簡単な改造で済むようなものについては、.jarなファイルを展開してゴニョゴニョしたりuserChrome.cssでゴニョゴニョしたりといった方法も紹介しています。

巻末付録という形で、DOMインスペクタの使いかた・JavaScriptでのDOMインターフェースの使いかたの簡単な解説、それらを使っての「オリジナル改造」のちょっとした手引き、オリジナル改造の内容を拡張機能として配布可能な形にする手順なども収録しています。

まあそのなんつうか、あれですよ。中級〜上級ユーザにとっては当り前の事をさも特別な事であるかのように飾り付けて紹介する。そんなありがちな本。

Firefoxまとめサイトを見て自分で情報を集めたり、至れり尽くせりの鈍重な拡張機能を投げ捨ててJSActionsでカリカリにチューンしたり、といったことが既にできてる人にはあんまりというか全く役に立たない本だと思います。一応、初心者から中級者の域に達しようかというくらいの人を想定したつもりです。ということで、不要なのに間違えてお買い求めになられたりしないようご注意ください。嘘です。不要でも間違いでも買ってください。著者にお金が転がりこんできますので。わらい。

あと、自己顕示欲がやたら強い僕が執筆に関わっている関係上、無意識のうちにタブブラウザ拡張やらコンテキストメニュー拡張やらの重くてウンコな拡張機能を妙にプッシュしてたりしますので、そのあたりの姿勢が気に入らない方は書店で見かけ次第2100円支払ってゲットして裏庭で焚書してやってください。(←それでも買わすんかい)

電車男スタイリング・バイブル - Dec 22, 2005

Kammy+氏のレビューに乗っかってあれこれ書いてたけど、きちんと目を通してからでないと批判する資格は無いと言われるのも何なので、税込み999円出して買ってきましたよ電車男スタイリング・バイブルAmazon.co.jp)。

さて通読してみた感想はというと、概ね購入前の印象と同じだ。とはいえ、立ち読み段階で読んでいなかった部分については、想像していたよりも、対象読者である「現在オシャレでないが、オシャレになりたいと思っている人」に対して好意的なスタンスで書かれているようには思えた。少なくとも、悪く言おうとしてそう書いたわけではないのだろうということは何となく分かる。

ただ、この本のコンセプトを「電車男と呼ばれるような人も含めて、オシャレになりたい人に届けたい(A)。その人たちはこういう内容の本を求めているはずである(B)。」と2段階に分けて解釈すれば、Aから導かれたBの内容がAの実態に即していない、という感想については、通読する前後で変化はない。例えて言うなら、「熱意は分かるけれども、バットの振りどころが外れてるなあ、所々ではキャッチャーの頭をぶっ叩いてしまってたりもするなあ」といったところだろうか。

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でかいプレゼン - Dec 01, 2005

でかいプレゼン 高橋メソッドの本(著:高橋 征義)Amazon.co.jp)。高橋メソッド in XULなんてものを作った身としては、本家は押さえておかなくては……ということで買ってきた。

「高橋メソッド」は文字が大きいのが特徴のプレゼンだけれども、本書は、いかにして徹底的にその点を追求するかの心構えを説いている。また、高橋メソッドを「発表物」そのものだけでなく、発表物の準備にも使う、という方向性も示している。

プレゼンがまったく作れなくて悩んでるような人が軽い気持ちで読むにはいい本なんじゃないでしょうか。バリバリにプレゼンをこなしてるような人にはおそらく不要。このあたり、高橋メソッドそのものの特徴ともかぶりますな。

県庁の星 - Dec 01, 2005

県庁の星(著:桂 望実)Amazon.co.jp)。役所のしきたりにどっぷりと染まったエリート意識のカタマリのとある役人が、民間との人材交流だかなんだかでうらぶれたスーパーに「研修」に行かされて、自分の意識改革とスーパーの構造改革にはげむ話。

どっかで聞いたような話だなあ……と思ったら、伊丹十三監督作品で「スーパーの女」(1996年 東宝)というのがあったな。あれはスーパーの構造改革に焦点を当ててたけど、本作は、役人の意識改革の方が主軸で、そのための材料としてスーパーの改革が進んでいくという感じ。

テーマといい出てくる人物の描写といい陳腐っちゃあ陳腐なんだけど、このヌルさ加減が僕は好きだな。通勤電車でゆっくり読もうと思ってたのに、なんでか一気に読んでしまった。

日本の童貞 - Nov 24, 2005

日本の童貞(著:渋谷知美)Amazon.co.jp)。童貞非モテ界隈の聖典(今ここで勝手に認定)ということで、今更読んでみた。

東大大学院の修士論文として書かれた物を読み物としてリライトしたものだという本書は、膨大な資料をもとに、戦前と戦後での日本社会の中での「童貞」の位置づけの変遷を検証している。

結論の部分だけいえばこの手の話題の中で散々繰り返されてきたこと……というかこの本を読んだ人達が結論部分を語ってるんだろうけど、その結論に至るまでに細々と例を挙げて解説・分析してるところが見所だ。いやあ、見える世界が変わるね、これは。

知ったかぶって一席ぶつ前に読んでおくべきだった。無邪気に「童貞ってキモいよね」とか「童貞はキモくないよ」とか思ってる程度のレベルでこの話題に触れることがどれほど愚かしいか、痛感させられる。

それにつけても改めて思うのは、統計的なものは本当に悪用されがちなのだなあということ。似非科学とかもそうだ。「もっともらしいデータらしき体裁のもの」を見せられると、なぜ人はこうも容易く信用してしまうのか。

この本の中で挙げているデータは1990年代中頃までの話のようなので、最新の動向がどうなっているのかまとまった情報があればぜひ見てみたいものだ。僕はメンズノンノとかその辺の若者らしい若者が読む雑誌というものを全然読んだことがないから。

変身 - Nov 24, 2005

変身(著:東野圭吾)Amazon.co.jp)。どっかのサイトで紹介されてたのを見かけて読んでみた。

脳移植ものはブラック・ジャックの話の一つにもあったし、設定もストーリーも目新しいものは特になく、むしろ陳腐な方で、話の展開も冒頭のうちに予想がつき……とはいえ、その分登場人物の心理的な動きの描写が強調されたのか、感情移入度は高かった気がする。成瀬純一と一緒に怯え、彼と一緒に絶望し、彼と一緒に悲しんだような感覚。特に感性・芸術性が変化していく描写には恐ろしいものを感じた。

値段分は楽しめたかな。

コールドゲーム - Nov 12, 2005

コールドゲーム(著:荻原浩)Amazon.co.jp)読んだ。こないだの親指さがしみたいなどうしようもないのだったらどうしよう(意味不明)、と戦々兢々としてたんですが、杞憂でした。おもろかった。

高3の夏、復讐は突然はじまった。中2時代のクラスメートが、一人また一人と襲われていく……。犯行予告からトロ<ruby><rb>吉</rb><rp>(</rp><rt class="読み">よし</rt><rp>)</rp></ruby>が浮かび上がる。4年前、クラス中のイジメの標的だったトロ吉こと廣吉。だが、転校したトロ吉の行方は誰も知らなかった。光也たち有志は、「北中防衛隊」をつくり、トロ吉を捜しはじめるのだが――。やるせない真実、驚愕の結末。高3の終わらない夏休みを描く青春ミステリ。

以上、カバー後ろのあらすじより。

笑えて、ちょっとほろっと来て、考えさせる物があって、首筋のあたりがゾクッと来る。そんな小説でした。赤いモヒカンとか、ギャグとしか思えないんだけど、凍り付いた笑いしか出ないというかなんというか……

裁判官が日本を滅ぼす - Nov 02, 2005

裁判官が日本を滅ぼすAmazon.co.jp)。新潮文庫。以前出版されたものの文庫版、らしい(元のやつを僕は知らない)。

裁判官が揃いも揃って世間知らずだ、というのはだいぶ前になんかのシンポジウムで聞いた話なんだけど、まあ、通勤時の暇潰しになるかなと。

有名な仰天判決をいくつかとりあげて「オイオイ裁判官ってまともな判断力ないんちゃうんけ」とこき下ろしつつ、人権擁護のお題目で行われるメディア規制に反対する、という感じの内容。まあ、漠然と「裁判は真実を暴き正義を明らかにするものだ」と考えてる人は、これでも読んで裁判所不信・司法不信に陥ってみるのも悪くないんじゃないでしょうか。

ただ、感情的だったり恣意的だったり作為的だったりするのは言うまでもないんで、これ読んで義憤に燃えあがっちゃうのもどうかと思うわけで。

親指さがし - Oct 26, 2005

親指さがし(山田悠介 著)Amazon.co.jp)読んだ。帰りの電車の暇潰しに。ふうん、「リアル鬼ごっこ」の作者なのかー。あれはちょっと興味あったんだけど結局読んでないなあー。で、この小説はどうなのよ?

……買って損した

以下、ネタバレかも知れないから一応「続きを読む」で読みたい人だけ見てねって事で。

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