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Latest topics 近況報告

たまに18歳未満の人や心臓の弱い人にはお勧めできない情報が含まれることもあるかもしれない、甘くなくて酸っぱくてしょっぱいチラシの裏。RSSによる簡単な更新情報を利用したりすると、ハッピーになるかも知れませんしそうでないかも知れません。

萌えるふぉくす子さんだば子本制作プロジェクトの動向はもえじら組ブログで。

宣伝。日経LinuxにてLinuxの基礎?を紹介する漫画「シス管系女子」を連載させていただいています。 以下の特設サイトにて、単行本まんがでわかるLinux シス管系女子の試し読みが可能! シス管系女子って何!? - 「シス管系女子」特設サイト

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逃避、合理化、その他色々 - Nov 26, 2007

パチンコは麻薬というサイトを見始めたら止まらなくなって全部読んでしまった。

自己嫌悪の話は当てはまるところが多くて読むのも辛かった。確かにナルシシズムの塊と言っていいような僕はしょっちゅう自己嫌悪しているなあ。自己嫌悪するのはそういう未成熟な人間だけだ、世の中の大半の人はそれほど自己嫌悪しない、と言われてもなかなか認めたくないものです。

あと、こういう話って別にパチンコに限らず何にでも言えることだとも思う。パチンコじゃなかったから「ああよかった」で済まさずに、自分の熱中しているものと自分自身とそれを取り巻く構図を見つめ直してみる必要があると思う。

アドオンコンテスト追加エントリー - Nov 24, 2007

方針が明らかになったことを受けて、さらにいくつかのアドオンを追加で応募した。以下はその時に書いた紹介文。

Tree Style Tab
This moves the tab bar from top (horizontal) to left (vertical), and shows tabs with indent like a tree. Tabs opened from links are automatically attached to the current tab as children. Additionally, tabs' tree can be also managed by drag and drop manually like a folder tree. Vertical tab bar and collapsable tree will help you to get a quick overview of your browsing and manipulate huge numbers of tabs. Moreover, because this works together with other tab-related extensions (including Tab Mix Plus), you'll get highly optimized experience of tabbed browsing.
Multiple Tab Handler
This helps you to manipulate multiple tabs. By dragging on tabs you can select them, and a popup menu will appear when you release the button. "Close", "reload", "duplicate", "bookmark" and "copy URIs" are available by default, and you can add new features to the menu by addons which use the API (ex. my other works, "Split Browser" and "Tree Style Tab"). Moreover, you can close multiple tabs quickly by dragging their closeboxes, so this feature will be useful in vertical tab bar (with "Vertigo" or "Tree Style Tab".)
Informational Tab
This provides thumbnail and progress meter for each tab. Thumbnail is visual summary of the tab and it is more effectively than tab label. Moreover, you don't have to press any key and any button to see their thumbnails, because they are permanently shown.
XUL/Migemo
In CJK areas, people cannot use incremental search of the find toolbar, because we have to translate roman input to Japanese, Chinese, or Korean terms, like: from "nihongo" to "日本語". And, in Latin areas people cannot find terms with phonetic symbols (ex. "Frédéric") by simple characters (ex. "frederik"). This addon includes dictionaries and translation engines, so you can find those terms without translation and CJK people can use incremental search more effectively. Demo: http://piro.sakura.ne.jp/xul/_video/xulmigemo.html.en
Second Search
This helps you to use multiple engines from the search bar. When you type or drag search terms into the textbox, a list of available search engines is shown automatically. This doesn't change the default engine so you don't have to get peeved at cases like: you search a book by Amazon, and you wish to search another word by Google but you get a search result of Amazon because you forgot to switch the selected engine from Amazon to Google.
Split Browser
This splits the content area of the browser and provides parallel browsing experience. You can compare two or more webpages for translation or other uses (moreover, they can be synchronously scrolled if you want), by simply clicking buttons which appear on edges of the content area. BTW, because this is implemented by XBL, you can split the area infinitely.

今回追加エントリーした連中の方が一応僕にとっては「本命」なんだけど、これも箸にも棒にもかからなかったら泣けるね……

クリスマスとアイドルマスター - Nov 24, 2007

アイマスクリスマスアルバムをAmazonで予約購入。

ゲームやったことないのにCDばかり増えていきます。

そういえば先日弟と話した際、10月に鳥取で行われたというアイマスオンリーイベントの話を聞きました。というか彼はスタッフとして参加していたそうです。

Candy☆Boy - Nov 24, 2007

たまごまごごはんで紹介されていたのでCandy☆Boyを見た(ニコ動だけどアカウント持ってなくても見れる)。いやーこれはよい百合ですね。恋人繋ぎしてたのに他の女が来た瞬間に手をふりほどかれるとか、切ないです。こんないい百合見せられちゃもえじら組は黙っちゃいられねえな……!

……そういえばすっかり告知が遅れてしまいましたが一応冬コミ当選しました。12月31日月曜 東1ホールK60bです。

ベータ - Nov 22, 2007

世間的には「ベータ版は機能を確定して細かい不具合のチェックに入った段階の云々」という風な説明がなされるようだけど、昔からずっと見てる限り、Firefoxの(というかMozillaの)それはただのリビジョン番号と変わらない気がする。RC(リリース候補版。問題がなければそのまま名前を変えて正式版になるかもしれないバージョン)と名付けてるくせにそこで平気ででかい変更を入れることも、メンテナンスリリースのはずの2.0.0.Xでセキュリティに関係ないでかい変更を入れてくることも、Mozillaではよくある話で、Mozillaのバージョン管理のいいかげんさは伝統的なものなんじゃないのという気がする。まあ「柔軟性がある」って言えばそれはそれでいいことなのかもしれんけど。

それか、もしかしたらこれは別にMozillaに限った話ではぜんぜんなくて、「ベータとは云々」という言葉の説明の内容自体が今の世の中の「ベータ」の多くの実態と乖離してるだけだ、という話なんでしょうか。

アドオンコンテストの件 - Nov 22, 2007

Mozilla Labsのアドオンコンテストに殴り込みをかけようとして不発に終わった件について、フォーラムに書いた質問に、Personasの作者でもあるクリス氏から回答があった。だいたい以下のような感じ?

  • 「Notes」欄の内容は、本格的な審査に入る前の最初のふるい落としに使われる。
  • どんな機能があるのか、どんな問題が解消されるのか、どうやって解消するのか、といった説明の端的な要約を書くのが望ましい。
  • 詳しい説明がどうしても必要なら、Webページに書いてそのページのURIをNotes欄に書いてもいいけど、Notes欄の要約だけでアドオンの内容がちゃんとわかるようになってた方が、審査員には好印象。

ということでこれを受けて「本命」の作品をエントリーした。

本音、自分の本当にしたいことを知ること、自己分析をしない人 - Nov 20, 2007

自分が本当に欲している事が何なのかということをよく考えることが、自己防衛や他人にかける迷惑を最小化することにつながるのではないか、ついでに言えば自己満足を得るためのコストを最小化することにもつながるのではないかと、僕は思っています。

なぜ自己防衛になると考えるのか。

僕がなによりダメージを受けるのは、自分ですら気付いていない本音を他人に看破された時です。「ああ、なんかいいこと言ったかも」といい気分になっている時に「お前のそれは一見もっともな批判に見えるが、出発点はただの嫉妬じゃないか」「お前のそれは自分を責めているのではなく、自虐を装って他人からの攻撃をガードしているだけじゃないか」という風に指摘され、それが事実だった時の恥ずかしさといったら、他に比べられる物はありません。

でも自分の本当の本音がちゃんと分かっていれば、「気付いていないことを指摘される」ダメージを避けられます。これが自己防衛ということです。

なぜ他人にかける迷惑を最小化できると考えるのか。

自分の気付いていない本音を看破された時、僕はファビョります。「自分は他人にそんな指摘を受けるようなみっともない人間ではありたくない」→「そうであるはずがない」→「そうだつまり相手の指摘の方が間違っているのだ」という風に現実をねじ曲げて自分に都合の良いように解釈し、自分の優越感を維持するためにありとあらゆる卑怯な手を使います。自虐で逃げますし、関係ない話を持ち出しますし、「いや、僕の言いたかった事はそういうことではない」とのらりくらり言い逃れしますし、人に泣きつきますし、「ボクたんかわいそうでしゅウワァァァァァン」アピールだってします。そうして被害を拡大させます。関係ない人まで何時間でも何日間でも巻き込み続けます。見栄を張りつづけるためだったらどんな犠牲も厭いません。

でも最初からそれが自分の本音だと分かっていれば、それ以上ファビョらずに済みます。「そうですね、まったくあなたの言う通りです。困った物ですね。」これだけで終わることができます。これが、迷惑を最小化するということです。

なぜ自己満足を得るためのコストを最小化できると思うのか。

実体の掴めないモヤモヤした欲求を持っていると、それを満足させるために余計なコストを支払わなくてはなりません。なんかこの机は気に入らない……こっちの机も何だかピンとこない……この机もダメ……ああでもこっちはちょっといいかもしれない……そんな風に、店の中にある机をかたっぱしから試してみても結局決断を下せない。時間的コストの浪費ですし、人を付き合わせているならその人にだって迷惑をかけます。

でも、どうしても譲れない一点が明らかになっているなら、あるいは求める事項の優先順位がはっきり分かっているなら、妥協もできれば諦めもつきます。この机は棚が付いていて形がすっきりしているからこれを買おう。引き出しが付いていないのは重要度が低いから諦めよう。この店には最低限の要求事項を満たす品物が無かったから何も買わずに帰ろう。目的は買い物ではなく商品を見ることだから、商品を見ることだけに専念しよう。そういう風に、到達するべき目標が明確になればなるほど、それを解決するための最短距離を突っ走れるようになりますし、目標との間に横たわっている解決すべき問題も明らかになってきます。余計な試行や手探りのトライ&エラーを繰り返さなくても済みます。これが、自己満足のためのコストの最小化ということです。

その裏返しだと思いますが、僕は、自分が本当にしたいことは何なのか・どうしてそういう行動に自分が出たのかということを深く考えてみない人、自分の気づいていない本音に嘘をつき続ける人があまり好きではないようです。なぜなら、前述したことの全く逆の事が行われる、すなわち、無駄に勝手に傷つき、無駄に僕に迷惑をかけ、お金や資源を無駄にすると思うからです。それでは本人も他人も誰も幸せになれないと思います。自分をいじめて他人を幸せにするか、他人に迷惑かけて自分を幸せにするか、自分も他人も両方幸せにするか、とにかく少しでも生産的な方が僕には「マシ」だと思えます。

前のエントリのようなキモイ自虐エントリを書くことで僕は、自分の考えを整理して、前述のような諸々のコストを最小化することができます。だから、僕にとってはこれはただの不合理な演技やストリップショーやプロレスではなく、合理的な選択の一つだと思えるのです。もっとも、それが自分以外の人にとっては不愉快な文の垂れ流しにしかなっていないということは否定できませんが。その点において僕は、他人に迷惑をかけてでも自分を最も低コストで幸せにすることを選んだ、と言えると思います。

この結論に辿り着くにあたってきっかけになったかもしれない最近読んだ関係ありそうな話:「本当の本当のところは『嫌ンなるのに理屈なんざねェ』わな」

自信ありそうげな人が妬ましいし羨ましい - Nov 20, 2007

最近思ったというかやっと自覚したこと。

まあすでに気付いてる人も相当数いそうな気もするんですけど、どうやら僕は、自分よりも自信ありそうげに見える人を見るとそれだけで不快感を感じ、どうにかしてその自信をへし折ってその人が自信喪失して凹んでいる様子を見たくてたまらない、という人間のようです。

自分に絶対的な自信をなかなか持てず、自信たっぷりげな発言をした5秒後には「でもやっぱり間違ってたのかも」と自信喪失してオロオロし、周囲の人に「間違ってないよね? 合ってるよね? ね? ね?」と確認して回らずにはいられない。そんな脆弱な、他人任せのフラフラしたものが価値判断の基準であるということが僕の劣等感の源泉の一つであるようです。だからなのか、自信たっぷりに「これが正しい」と言いきったり、自信たっぷりに他人を非難する人を見たりすると、嫉妬に駆られてしまうようなのです。何でお前らは僕にできないことをそうも平然とやってのけるのか。羨ましい、妬ましい、憎たらしい。

だからなのか僕はしばしば、それが客観的に正しそうではない場合でも、突っ掛かったり口を挟んだり野次ったりする。僕の目に「自信たっぷり」そうに見えるその人が、自信を喪失して意気消沈したり、自信の拠り所を失って混乱したり、そういう風に僕と同じレベルにまで堕ちてくるまで足を一生懸命引っ張って引きずり下ろそうとする。自分のしていることの意味がそんな風に思えます。

今僕がそういう人を目にしても突っかかっていってないとしたら、それは単に、僕ごときがその人に噛み付いたところで引きずり下ろすどころか返り討ちに遭うだけだと、その人と自分との間の(自信の確かさ、口の上手さ、知識の豊富さなどの)厳然たる差が分かっているからです。ただ単に噛み付いてないだけです。勝負から逃げているだけです。

非難したり否定したりすることが許されないような物を持っている人も妬ましいです。例えば虐待問題を語る虐待被害者とか、セクハラ問題を語る女性とか。僕の持っていない特権を持って、他の誰より優位な立場で、何を話しても「うんうんそうだよね」と頷いてもらえたり「それは違うと思う、でもそう思う気持ちは良く分かる」と慮ってもらえたりする、そういう人が羨ましいです。

もはや立ち位置が揺るぎないほどの自己承認を得られている人が妬ましいです。しっかりした価値観の根っこを築いてどっしり構えていられる人が、羨ましくてたまりません。そういう人がいると、そういう人が根っこを失ってオロオロする姿を見たいと思ってしまいます。僕と同じレベルにまで引きずり下ろして、自分の方が優位に立ちたい、それが無理でもせめてその人が自分と同じような自分自身がフラフラする状態に陥って不安に苛まれるような状態にしたい、そう思います。

すでに勝ってる人、そんな勝ち負けに意味なんか無いと思ってる人から見たら、滑稽の極みだと思いますが、僕は優越感ゲームの勝者になりたいですし、ずっと勝者でいられるならそうでありたいです。一度昇進したらその後どんなに負け続けても絶対に降格されることのない「横綱」のような、盤石な地位が欲しいです。

飛行機の思い出 - Nov 19, 2007

  • 満席だった。
  • 3シート(左右で6シート)ある場所で、席は窓側からA, B, C、反対の窓側からF, E, Dと呼ぶとしよう。
  • 乗る時は、Bに先に人が座っていて、僕はCに座った。後からAの人が来て、僕はAの人が通れるように席を立ち、続いてBの人も席を立って、A, B, Cの順でまた着席した。
  • 飛行中のことは覚えてない。

着陸して、降りる時のこと。

  • 着陸した瞬間、みんなどっと席を立って中央通路は大混雑。
  • その状況でも、Aに座っていた人は、座ってたBの人とCの僕の前を通って混雑する中央通路に急いで、早々に降りていった。
  • 僕は混雑の流れに上手く乗るのが下手なので、しばらく座って待つことにした。
  • 待っていたら、Bの人に「あなたが座ってると降りれないんですけど」と言われた。
  • 僕は「まあゆっくり待ちましょうよ」と応えた。
  • Bの人はキレ気味に「それはあんたの理屈でしょう?!」と言った。
  • 僕はむっとして黙って、ほどなくして人の切れ目ができたところで降りた。
  • ターミナルに降りた後Bの人が追い抜いて歩いていったけど、それはその人が早足だったり走ったりしていたわけではなくて、僕が普段に比べてゆっくり歩いていたからで、Bの人は急いでいる風には見えなかった。

思ったこと。

  • 「降りれないんですけど」それで? そりゃ降りれないでしょうけど、その事実と、あなたがどうしたいと思ってるかなんてこととは関係ないでしょう。早く降りたいなら「早く降りたいからどいてくれ」とはっきり言えばいいじゃないですか。何でほのめかしで終わらせるわけ? そんなに自分の意志を言うのが嫌なの? そんなに発言に責任を負うのが嫌なの? そんなに悪者になりたくないの?
  • そんなに降りたいなら「失礼」とか「降ります」とか「通ります」とか一言言って勝手に通ればいいじゃん……Aの人はそうしたんだから。自分で勝手に僕のこと待っておいてなんでそこでキレるわけ? 僕の動向に従うという判断をしたんだったら、それは自己責任じゃないの?
  • そんだけ早く降りたがってたんだったら電車の時間が迫ってるとか人を待たせてるとか事情があるのかと思ったら、ずいぶん悠々と歩いてたじゃないですか。大人げないキレ方しといて、その理由はそういう差し迫った事情じゃなかったってことですか? 結局、自分の思い通りに行かなくてイライラしてただけですか?
  • どう見ても僕より年上のサラリーマン風だったのに、ずいぶん感情的な言動ですね。正直、幼稚だと思いました。
  • まあでも、通路側の席を自分で選んでおいて、早めに立つということをしなかった僕が悪いと言えばそりゃ悪いですよね。
  • イラついてることが明らかな人に「まあ待ちましょうよ」だなんて火に油を注ぐことにしかならないだろうに、そこまで思い至らなかった僕も考えが足りませんでしたね。というかそもそも、窓側席の人のために一刻も早く席を立つべき通路側の人間がそういうこと言うのは筋違いですよね。
  • 前述のように勝手に相手のことを「分析」してみたけれども、それって自分の都合のいいように現実を「解釈」してみただけであって、べつに客観的に証明された事実というわけではないんですよね。つまり自分に対する言い訳、正当化、合理化というやつですよね(防衛機制的にいうところの)。
  • そんな風に自分に言い訳して相手を悪者にして少しでも自分の「罪」を減じようとする僕はとても浅ましい人間ですね。
  • でもやっぱり、ほのめかしだけで自分の意思を主張するというのは、自分の責任を回避して全部相手に押しつけてるようで、そういう姿勢は好きじゃないです。

そんな思い出。

「タブ」というUIの一歩先 - Nov 18, 2007

先日、ツリー型タブのアピール文を英語で書くために人の手を借りながらああでもないこうでもないとやってるうちに思ったことなんだけど。図らずも、大学の卒業制作でやったWeb Mapで実現したかったことの一部を、僕はツリー表示とサムネイルによって手に入れていたようだということに、今頃気がついた。

タブのツリーは、今まで「ページ同士の関係性が分かる」という風に説明をしてきた。でも、実際にもたらされる効果の面から言い換えると、「あるページを基点にした閲覧の足跡をそのまま、興味が移り変わっていく様子=ツリーの分岐という形で保持し、好きな時点の興味の対象の間を容易に行ったり来たりできるようにする、視覚的な履歴」ということになると思う。

デスクトップ百景のスクリーンショットを見ての通り、僕はタブをたくさん開く方だと思うけど、べつに、多数のページを本当に平行して見ている訳ではない(そんな聖徳太子みたいなことはできない)。実際には、「後でもう一回読み返そう」「後でコメントしよう」「後で日記のネタにしよう」そう思った物を「読みかけ」「保留状態」で置いたままになっているだけだ。

そういう用途だったらブックマークを使えばいいじゃないかと言われるかも知れないけど、僕にとってはそれでは駄目なんだ。ブックマークはフォルダに放り込んでしまったらもう見えなくなる。画面がスッキリしていいんだけど、それはつまり意識の外に行ってしまうということで、「どこに何がある」ってことをちゃんと記憶しておかないとすぐに忘れてしまう。ソーシャルブックマークもそうだし、同様の理由で多分僕にはRead it Laterも使いこなせないと思う。

でもタブは、明示的に閉じない限りは視界の隅に残り続ける。他のことをし終わって一息ついた時、「ああ、そういえばこれがまだ未処理だった」という風に自分から主張してくる。そういう未処理のがスクが溜まって、タブがどんどん増えてくると、タブバーがだんだん狭苦しくなってきて、「ああ、そろそろ片付けなきゃな」って気になってくる。

ウィンドウ上部に水平に置かれたタブでは、勝手が悪い。たくさんタブを出そうと思ったら、一つ一つのタブが小さくなりすぎて何のタブだったかが分からなくなるし、タイトルが読めるような大きさでタブを表示すると、1画面の中に数個しかタブが表示されなくなる。これでは、自分のしていたことをざっと俯瞰することができない(「タブの一覧を表示」ボタンもあるにはあるけど、「モード」の切り替えを必要とするので、僕には馴染めない)。ある程度の情報を表示できる状態のタブを、10とか20とか表示できるのは、ウィンドウ左右での「縦置きタブ」ならではの利点だ。

単にタブを縦に並べただけでも不十分だ。確かにさっきは「自分のしていたことをざっと俯瞰できないから嫌だ」と書いたけど、でも、していたことの子細が全部一度に見える必要はない。全教科のノートの全ページを並べて見せられるより、それぞれのノートの表紙だけ並べて見せられた方が、余計な情報が少なくて、「ざっと見る」という目的に即しているだろう。そういう意味で、それぞれのツリーを折り畳んで、各ツリーの基点になった「親」のタブだけをざっと眺めることができるツリー型タブは、先ほどのノートの例え話にも似た効果がある。

こういう使い方をするにあたっては、それぞれの「タブ」が含んでいる内容を常時見ることができるようになっていると、なお良い。情報化タブでモードレスに常にサムネイルを見えるようにしているのは、そういうことだ。

最近仕事でRuby on Railsをやらないといけなくなって、MVC(データと、その表現形式と、制御)をきちんと分離するという考え方に今頃になって触れた。確かにプログラムを作る時はそれらは分離した方がうまく行きそうだけど、ユーザの目に見える時にはそれらが一体になっている方が多分いい。レバーを上げ下げすれば「操作できる」と同時に「データ(状態)が変わり」、さらには「今の状態が表現される」、という風に、原始的なUIはMVCが一体になっているからとても分かりやすい。プログラムを作る段階では構成要素ごとにMとVとCに分解しても、その後、それをユーザに見せる時にはもう一度統合するということが必要なんじゃないかと思う。

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