たまに18歳未満の人や心臓の弱い人にはお勧めできない情報が含まれることもあるかもしれない、甘くなくて酸っぱくてしょっぱいチラシの裏。RSSによる簡単な更新情報を利用したりすると、ハッピーになるかも知れませんしそうでないかも知れません。
の動向はもえじら組ブログで。
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XUL/Migemoの公開申請をつっぱねられた際に「これを読むように」と紹介された二つのページのうち、審査のプロセスについて述べた物を訳してみた。無断で。
僕みたいな苦労をする人がもしいたら助けになりたいと思って、レビュー依頼スレを立ててみた。
Caiさんは非英語圏全体の問題なんじゃないかとおっしゃっていて、確かにそうかもしれないんだけど、日本語圏では文化的背景から余計に深刻な問題なのではないかと、僕は思っている。
以上の事から、現状のAMOの設計では、日本人向けの拡張機能について公開の承認を得ることは極めて困難であると言えると思う。というか、みんながみんな積極的に参加して発言してくれることを前提にシステムが設計されていて、その前提自体が日本の文化にはそぐわないんだと思う。
これだから日本はダメなんだとかそういう言い方をするつもりはなくて、むしろ、そういう臆病な日本人でも恩恵を得られるようなシステムを設計して欲しいというのが、僕の思いなんだけれども。
……という意見すら開発者に直接言わずに自分の日記に書いてるんだから、救いようがないな、まったく。
CNETのMozillaのアレ、コラムの2回目が公開されてるわけなんだけど。
たけんさんが華々しくインタビューされてる裏でコソーリ僕も出ている。Norahさんのコラムの最後のビデオに。声だけ。
オファーの決め手はカラオケだったようです……
グダグダ書いた後また考えてたんだけど。前書いたことの繰り返しなんだけど。
ビジョンが無いとか、時代の流れが見えてないとか、そんな事でこの先生き残っていけるのかよとか、こんな事でシェアが増えるのかよとか、色々思うんだけどさ。押しつけがましい要望なんすよね、全部。
以前、もえじら組の最初の本を出す前後、哀さん(留学してビジネススクールに行き、今は帰国して起業のための準備をしている)に、何でもっと確実に売れる戦略を練らない? とか、何でもっとプロモーションに力を入れない? とか、そんな事で売り上げを確保できると思ってるのか? とか、そんな風に色々言われた気がする。言われなかった気もするけど、言われた言葉を僕はそう受け止めていたってことで。彼に学ぶ所は大きかったけど、でもその言葉にそのまま従おうという気にはどうしてもなれなかった。
自分が楽しんだ結果としていい本になって、その本が売れるとしたら、それは当然嬉しい。楽しくない辛い宣伝活動をやったあと、たくさん売れたとしたら、それも多分、その時になってみれば嬉しいんだと思う。でも、それはやりたくなかった。たくさん売れた結果の幸せじゃあなく、僕が欲しかったのは多分、楽しく活動した結果の幸せだったんだと思う。他の方法で得る他の幸せには、興味がなかったんじゃないかと思う。仮に自分が楽しんだ結果、自己満足に終わって全然本が売れなかったとしても、それで僕は良かったのかもしれない。「ああ楽しかった」ですべて丸く収まったのかもしれない。ああすればよかった、こうすればもっと売れただろう、そんな風に「反省」するかもしれないけれども、「でも、面白かったよね」で納得してしまっていたのかもしれない。そして、それで良かったんだと僕は今でも思ってる。
翻って今のMozillaを見てみると、冒頭に書いたとおり、「ああすればもっとシェアを獲れるのに」「ああしないと生き残れないのに」と、色々思う所はある。けれども、でも、もしかしたら今Mozillaにコミットしてるコアの人達は、案外、仮にMozillaがITの未来から消え去ったとしても、「でも、面白かったよね」で許してしまえるのかもしれない。楽しく活動して作りたい物作って、その結果それが世間から受け入れられなかったとしても、分かってくれる人が一人でもいれば――もしかしたら一人もいなかったとしても――それでもう、満足なのかもしれない。
ある意味、それは、雑念に囚われない悟りの境地なのかもしれない。
Just for Funって、そういう事なんじゃないだろうか。僕はそう感じている。
Norahさんの妙なテンションのHowtoよりも、levelさんインタビューよりも、右に出てる映像の方がもしかしたらメインコンテンツかもしれない。
一度再生したら止めるまで無限ループで再生されるので注意が必要だ(何の?)。
そういや第5回ブログメディア研究会にシャレで応募したら当選してしまったんで、ここのところボヤきまくってる事をぶつけれるようならぶつけてみようと思ってるですよ。
って、相手は全体を統括してる偉い人とかいうわけではないFirefox 3の開発を担当しているダン・ミルズさん
なのに、八つ当たりもいいとこだな。
CNETに掲載されたマイク・シェーバーへのインタビュー記事での発言について、無明氏が辛辣な意見を述べておいでだけれども、僕も全面的に同意だなあ。
AIRやSilverlightの方が、だって、僕の目には全然健全に見えますよ。新しい物ガンガン採り入れて、開発者が楽できるようなしくみを着実に整えてて、利用者もストレスなく楽しんで使えるような高性能を持っていて、みんなが期待しているAIRやSilverlightと、同じ機能をずっと不完全な状態でしかまだ実現できていなくて、その進歩も革新的なスピードで進んでいるわけではなく、cairoグラフィックライブラリのポリシーとやらに足を引っ張られていまだにCSS2(CSS3)のtext-shadowを実装できない・今後も実装できそうにない、そんなわけでだんだんみんなの関心が薄れつつあるMozillaとを比べたら、Mozillaの方が不健全としか思えない。
「コミュニティ」というとなんとなくOOo日本ユーザ会とかもじら組とかの「団体」をイメージする人が多いと思うけど、以前どこかで聞いた話では、「community」とは地域社会や物の好みなどで人が自然に寄り集まって形成された集団を指し、何らかの明確な意図を持って結成された集団は「association」と言うらしい。だから、ピンで活動している人も、関わっている間は、広い意味ではコミュニティの一員であるという言い方ができる。「オープンソースコミュニティ」とか「Mozillaコミュニティ」とかいう風な言い方がされている時に指す範囲は、そういう広い範囲であると解釈するのが妥当だろう。
そう考えると、Mozillaにビジョンが欠如している(と僕は思っている)のにも納得できる。コミュニティによって成り立っているMozillaには――コミュニティという集団には、元から、協力して一致団結して共に「今とは別の状態への進化」を積極的に目指そうというようなビジョンが無くて当り前だ。
なんとなく居心地がいいから集まってできるのが「コミュニティ」の本質であるなら、コミュニティにとっては現状の居心地の良さの維持・コミュニティそのものの維持こそが目的となるのが当り前であって、外側に向かって積極的に何かを働きかける必要は無い。外に向けて何かしなくてもコミュニティを快適な状態で維持できるなら、それでもう十分だから。コミュニティが外に向かって動き出すとしたら、外に向かって働きかけなければコミュニティを維持できなくなったから、というのがけっこう大きな理由として存在するんだろう。
Operaが明確なビジョンを持っている理由は、Operaがコミュニティではなく、Operaのビジョンのもとに作られた会社でありプロダクトであるからに他ならないんだろう。
……と、朝に出し残した膿をもうちょっと出してみるテスト。
須藤さんによるcairoの解説にも書かれているとおり、cairoグラフィックライブラリはボカシなどの効果をサポートしていない。それは、cairo開発陣のポリシーが「cairoは純粋なベクトルグラフィックス描画ライブラリであるべき」というものなんだそうで、cairoのMLなどでボカシ機能についての要望が出ても綺麗に無視されるのがオチらしい。その煽りを喰らって、「すべての描画をcairo経由で行う」なんてポリシーをおっ立ててしまったMozilla/Firefoxは、おそらくこの先もずっとtext-shadowをサポートできない。OperaもSafariも対応してる、IEですらもFilterを使えば実現できるのに。これは、Webの表現を豊かにするはずの技術が、ポリシーによって潰されている例だ。
その一方で、APNGを巡るゴタゴタにおいては、MozillaはPNGとMNGの仕様策定者のポリシーを<ruby><rb>蔑</rb><rp>(</rp><rt class="読み">ないがし</rt><rp>)</rp></ruby>ろにしてまでも、利用者のニーズ(アニメーションするPNGが欲しい)を満たすというポリシーを貫こうとしている。こちらは、ポリシーがWebの表現を(今よりは幾分)豊かにしようとしている例だ。
でも、そもそもの所を言えば、MNGをサポートするブラウザがなければMNGが普及するはずがないという事実をおそらくわかった上で、「MNGなんて誰も使わねーよ」と強権的にMNGサポートを破棄し、MozillaはWebの表現を豊かにすることを阻害してきたと言うこともできる。
僕はこういう、Mozillaの一貫してない所が嫌いなんだ。