Jul 15, 2006

Firefoxが普及して一体なにが嬉しいんだ

スラドでまたスレが立ったようだ。「普及しなくてもいい」という類のコメントがハイスコアを得ているようで、僕より後ろ向きってどういう事よと思った。

  • Firefox自体が改善される可能性が高まる。ユーザの絶対数が増えれば、その中から出てくる開発者の絶対数も増える。
  • 現行Firefoxユーザにとって、Firefoxで見れないサイトが減少する効果を望める。シェアが増えればWebサイト制作を行う側がFirefoxを無視しづらくなる。10%という普及率はその分水嶺の一つと考えられる。
  • Firefoxが普及することで、あらゆるユーザにとって、リスクが低減される。IEのシェアが100%の状態でIEを狙った攻撃が登場すれば全国民が被害に遭うが、50%であれば半分の人数しか被害に遭わない。逆に、Firefoxを狙った攻撃が登場しても残り半数のIEユーザは被害に遭わない。多様性があることで、リスクは分散される。
  • オープンソースソフトウェアに関わる技術者・事情通にとっては、雇用の創出に繋がる。Firefoxの個人・法人を対象としたサポート事業に従事するとか、顧客向けのカスタマイズを行うとか。働くにあたって好きなものを仕事として選ぶ自由が増大する。
  • 対抗製品が成長することで、競争が促進される。Firefox、Opera、Safariなど競合製品が成長してきたことがIE7の出来に影響を与えたことは否定できないだろう。競争によって製品が改良されれば、ユーザはその恩恵にあずかれる。
  • Firefox独自の機能に対応したWebサイト、Firefoxが搭載している機能が使えるWebサイトが増えることが期待できる。rel="alternate"なリンクによるWebフィードの埋め込み、faviconなど、Firefoxで使えるからという理由で新規に導入したというWebサイトを自分は既にいくつか見かけている。

他にもあるのかも知れないけど、僕に思いつくのはこれくらい。デメリットについてはスレでさんざん書かれてるからべつにいいか。

こういったメリットの中には、相当大きなシェアを獲得しないと得られないものもある。大きなシェアというのは詰まるところ、一般層だ。一般層とは、ライトユーザーだ。シェア拡大のためにはライトユーザーの取り込みが欠かせない。

ブラウザは自家用車のようなもので、Webというインフラを利用するための最も基本的なツールだ。そのツールが複雑怪奇なものとなることは、あまり望ましいことではない。一般家庭には高級スポーツカーは要らない、大衆車で十分。これが、現在のFirefoxの路線、本体は極力シンプルにしておくという設計思想のベースにある方向性だと言えると思う。

そう考える僕にとっては、現行Firefoxでは広めるためには弱すぎる・低機能すぎるという指摘は的外れのように思える。ウチの両親は素のFirefoxで大体満足してるようだし、Mac OS X標準のSafariと比べて明らかに劣っているとも思えない。「今までとなるべく変わらない」且つ「今までよりちょっと便利(安全)」、という難しい条件を現行のFirefoxはなかなかのレベルで満たしているのではないかと思う。

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