May 12, 2008

エイリアン展:他の星にはどんな生き物たちが住んでいるんだろう?

お台場の日本科学未来館でやってるエイリアン展に、こないだの土曜日に行ってきた。一人で。

入っていきなり、リプリーと対峙したあのクイーンエイリアンがいてびびった。Zone1はいわゆる空想上のエイリアンの紹介で、宇宙人好きには多分よく知られてる「墜落したUFOから発見された宇宙人の死体」もあった。死体っていうか、台の上でひくひく動いててキモいんですけどー!! エイリアン、と聞くとこんなのをイメージする人が多そうだし実際僕もそうなんだけど、まさにそんな感じのものが色々置いてあった。

Zone2とZone3はもっと別次元の話。宇宙船に乗って飛んできたりするような高度な知的生命体としてのエイリアンではなく、E.T.(Extraterrestrial life)という言葉の意味そのままの、「地球じゃない環境で生きている生命体とはどんな物なんだろうか」ということを紹介している。Zone2では地球上の生き物についての展示がたくさんあって、地球上ですら生命の形は千差万別なんだということが色々な例を挙げて紹介されていた。

Zone3では二つの仮想の星を想定して、その星の自然環境からどんな生態系が成り立つのかを科学的に想像し、その結果を紹介していた。このZone3の内容は元々イギリスのテレビ番組のために作られたものらしく、売店でもDVDが売られてたのでつい買ってしまった。

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アートポート (2006-09-29)
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赤色矮星のごく近くを回るために自転が止まってしまっている惑星「オーレリア」と、連星の太陽のまわりを回る巨大ガス惑星のさらにそのまたまわりを回る衛星「ブルームーン」それぞれについて、大気や気候を考えて、その環境に適合した生命とはどんなものか、その生命が組み込まれている生態系とはどんなものか、ということを考えた上での想像上の生態系が再現されている。僕が特に面白いと思ったのはブルームーンの方で、大気が濃い=空気の密度が高い=空を飛ぶのが容易ということから、空を飛ぶ生命が多いだろうと考えたという話。SFものとかで特に大きな意味もなく地球とよく似た植物が生い茂っていたり、あるいは巨大な生物が特になんの説明もなく飛行していたり、というのを目にするけども、こうやって根底の部分(大気の組成)から考えると面白いものだなあ、と。

帰ってからDVDを見たけど、映像の中では語られていないようなもっと詳しい情報が展示にはあって(例えば、スカイホエールの翼はハニカム構造であるとか、ブルームーンの生命は三相性の物が多いとか)、じっくりゆっくり見てくればよかったなあと思った。

Zone4はSETIの話。地球外知的生命体との交信の試みについての展示と、来場者同士でのメッセージ交換を星々の間での交信に見立てたインタラクティブアートみたいな物があった。SETIといえば、SETI@homeはネットに繋ぎ始めた頃からずっとやってるけど、僕が生きてる間に成果が上がることはあるんだろうか……

当初考えていたより科学的な内容がずっと多くて(まあ会場が会場だから当たり前か)、しかし目で見て分かりやすいようなかみ砕いた展示内容で、子供から大人まで楽しめそうないいイベントだなと思った。子供連れやカップルも多く来てた。あと中国人の人も多かったようだ……このためにわざわざ飛行機で来たんだろうか?

行ったのが昼過ぎでエイリアン展を見終わった頃にはもう閉館時間だったので、常設展示の方は見れなかったんだけど、次に来る時はそっちも見てみたい。

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