Apr 20, 2006

自分が周囲を汚染することについて

ラジオクリルタイに混ざってうだうだ話してて思ったこと、話す前に思ってたことを、少しずつ小出しにしていこうPart1。

これは、収録後の飲み会で話したネタなんだけど。

僕には、自分のやることなすこと全てが周囲に対して何らかの「汚染」を引き起こしてるんじゃないかという、妄想じみた感覚がある。非モテ性なのか喪性なのか童貞臭なのか睾丸毒なのか何なのか、上手く言葉にできないけれども、とにかく何か、どす黒くて汚いもの、小学校のイジメみたいな表現で言えば「Piro菌」(どうでもいいけど「ピロリ菌」に音が似てますね。ほんとにどうでもいいですね)みたいなものがあると思っている。いや、正確に言えば、何となく漠然としたイメージだけがあって、それに敢えて名前を付けて可視化するなら、Piro菌とでも呼ぶのが相応しいような気がするという感じなんだけど。

例えば、今まで行ったことのないブランドものの服のある店に行ってきたとしよう。服を買ってきたとしよう。自分の穢れた領域ではない、一般人の神聖な領域に触れて、その一部を持ち帰ってきた。ちょっとホクホク気分な訳だ。ああ僕は今違う世界の物を身に付けているんだ、これが僕の穢れを帳消しにしてくれるんだ、みたいな。

でも。しばらくして、その服を着慣れてきたり、その店に行き慣れてきたりすると、こう考えるようになってしまう。ああ、この服は僕なんかに着慣れられて、穢されてしまった。この店も、僕ごときがよく来るようになって汚染されてしまった。という風に。

自分の心理的テリトリーの外にそれがあるうちは、神聖なものに思えて、羨望の対象だったり、手に入れてホクホクしたりする。でも、それが馴染んできて自分の心理的テリトリーの内側に入ってしまうと、途端に、それに対する評価がマイナスに転じる。僕の何かが感染して、神性が失われて、穢れてしまったように感じられるようになる。分かりやすい言葉で例えるなら、「僕なんかが惚れ込んでるからFirefoxは非モテのブラウザなんだ。僕なんかが使ってるからXULは非モテの言語なんだ。JavaScriptも非モテの言語なんだ。僕なんかと親しげに話してるから、この人は非モテなんだ。」……みたいな具合に。

いや、分かってるんだ。これがどれほど思い上がった自己中心的な妄想であるかなんてのは。相手に対して失礼であるかなんてのは。相手が、物が、自分の領域の中に含まれる――自分のモノになっていると考えることが、自分の勢力圏内だと思ってしまうことが、どれほどガキっぽい妄想であるかなんてのは。でも、そういう妄想に囚われてしまうという幼児性もまた、非モテの原罪のようなものの一つなのではないだろうか……そう僕は思っている。

ああ、しつこいようだけど、ここで「神聖」とか「穢れ」とか言っているのはあくまで分かりやすくするための誇張であって、実際にそういう言葉でいつもいつも考えているわけではないですからね。

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