Jun 16, 2009
Fennec合宿の成果まとめ
bugzilla上での活動？としてはこんな感じでした。
- Bug 441590 – can't scroll maps.google.com：コメントしただけ。
- Bug 460966 – mousover css drop down menu doesn't work with fennec, but works with iphone：パッチ書いてみたけど、その後中野さんに相談して、より根本的な解決を図る方法としてイベント周りに変更を加えるパッチを書いてもらった。ただ、今投げてあるパッチだとよく分かってない開発者に「これ、いらなくね？」とうっかり削除されてしまいかねなさそうな感じらしいので、書き直したいとのことだった。
- Bug 476703 – When switching tabs, use the last pan x, y offsets：パッチ書いて、レビューで+を貰ったけど、同時に一箇所指摘を受けていて、もう一度レビュー申請中。→review+になってチェックインされた。
- Bug 480962 – zoom level is reset when clicking on a download link：パッチ書いたけどレビューで-になった。とりあえず指摘された点のうち表面的な所だけ直してパッチを再投稿したけど、もっと根本的な解決を図った方がよいのだろうか。
- Bug 483529 – clicking on a downloadable link causes fennec to misdraw page's content.：コメントしただけ。
- Bug 489127 – ElementFromPointWithArea required for better usability on mobile devices.：コメントしただけ。
- Bug 493845 – Cannot scroll choices in a <select> tag using size attribute：パッチ提出したけど、似たようなバグで同じ所をいじってるからそっちで何とかしたいということでレビューがキャンセルされた。
- Bug 494715 – When panning the content and switching tab, viewport can be wrong：Bug 476703を直そうとしてぶち当たった。すでに他の人が作業してたけど、止まってるみたいだったから空気読まずにパッチ投げた。レビュー申請中。
- Bug 496874 – Oracle documentation page rendered twice：原因を調べて、テストケースとアドホックな対応のパッチを投げた。レビューは申請してない。
成果らしい成果は……パッチが1つだけreview+をもらえたチェックインされたことくらいでしょうか。
コメントも何もしてないけど、目を付けたバグ。
- Bug 464984 – find in page highlights words, but doesn't scroll if they are not in the current view：ページ内のスクロールが一切機能しない、というバグ。Bug 452286 – content scrolling itself and anchor link clicks don't cause a redrawはこれのduplicated扱いになっている。すでに他の人が作業をしてるので静観。
- Bug 480958 – unable to scroll content when it dynamically is expanded：ページの高さが変わった後に、元の高さよりも先の部分にスクロールできない問題。他の人が作業してるようだったので静観。
感想。Fennecが実用レベルになるのはまだまだまだまだまだまだまだ先だなあ。
というか今Fennecという名前で開発されているブツは、Mozilla Labsが作る新しいUIデザインのモックアップに過ぎない、という風な位置づけのように感じられる。バックエンドで使ってるXULRunnerはモバイル向けの調整が施されていなくて、印刷関係の機能とか、明らかに不要な物がてんこ盛りになっている。中野さん達と色々話したけど、「実用になる製品」の開発を目指すんだったら、僕がこういう風に手出しできるレイヤでゴチャゴチャと小賢しいことをするんじゃなくて、中野さんに書いて貰ったパッチのように、XULRunner自体の方にもっともっと手を入れていく必要があるのだろう。HTML Canvasを描画に使ってるせいで色々酷いことになってるのも、Canvasに手を入れるかDocShellに手を入れるかして、ネイティブ寄りの所で実現するようにすればずっとマシになるはずなのに。とかなんとかそういう「うわぁ……」な現状が色々見えてきたのが、今回の合宿の一番の成果だったのかもしれない。
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