Nov 09, 2012

FirefoxとThunderbirdの導入案件で使ってるソフトウェアを公開し(て)た

2年前のブラウザー勉強会で、FirefoxやThunderbirdの一括導入と企業での導入事例についての話をやったけど、その時に「こういう物を使ってます」と話だけ出した「メタインストーラ(FirefoxやThunderbirdのインストーラをキックしてサイレントインストールした上で、アドオンも一緒にインストールする物。設定を作り込んだ状態のFirefoxやThunderbirdを一括導入するために使う)」だけど、実はちょっと前からGitHubでひっそりと公開してた。導入案件の相談があってもリソース配分の関係で受けられないという事が何度かあったので、ツール公開しとくから自分でできる人は自分でやってねという話です。

が、過去の案件で要望が上がる度に場当たり的に機能追加や修正を繰り返してきて、それなのに目の前の導入案件をこなす事に手一杯でドキュメントが整備できてなかったせいで、公開したはいいけど結局弊社(というか僕)でないと使えない状態だった。ドキュメントを書こうと思っても、設定の仕方とかが煩雑ですっきり解説できないものだから、ドキュメント整備もなかなか進んでなかった。

それがこのところ、Mozilla関係の作業が少し落ち着いてて時間を確保しやすかったので、じゃあやるか!と頑張って、ドキュメント整備と設定方法の改善をちまちま進めてた(解説しにくかったのは実装が宜しくなかったからで、実装がすっきりしていれば解説もしやすいわけで、ドキュメントを書く事が契機となって実装が改善されるというのはよくある話なのです)。その締めくくりとして、簡単なチュートリアル込みの使い方解説エントリを会社のブログで公開した。アドオンを同梱して導入するだけのインストーラなら多分そんなに迷わないで作れるんじゃないかなと思う。

このFx Meta Installerは、FirefoxのWindows版インストーラと同じくNSISスクリプトで開発してるんだけど、思い返してみれば、僕のNSISとの付き合いはPortable Firefox(Firefox for Androidではなく、USBメモリで実行ファイルとプロファイルを持ち運ぶアレ)からだった。NSISはインストーラを作るための物なんだけど、使いよう次第ではPortable Firefoxみたいなこと(プロファイルをテンポラリフォルダにコピーして、Firefoxを起動して、Firefoxが終了したらプロファイルをUSBメモリに書き戻す)もできる。ずーっと前にMozilla Japanが秋葉原と渋谷でFirefoxの入ったCD-ROMを配るというプロモーションをやった事があったけど、あの時配ってたCDの「ディスクを入れたらautorunでFirefoxがお試し用に起動する」っていうやつは、実は、Portable Firefoxを改造したか参考にしたかして僕が作ってたのですよね。それがなかったら今のFx Meta Installerはなかったかもしれないと思うと、ちょっと感慨深い。

あと、Fx Meta Installerの設定項目だったり機能だったりを見てると、ああこんな事もあったなあ……と過去の案件の事を色々思い出させられる。Linuxでもビルドできるようにしたのは、普段使ってるUbuntu入りのLet's noteだけ持ってお客さんの所で動作を試して直してビルドしてまた試して……というのをやるためだったし、解説エントリでは触れてないけど、メタインストーラのバイナリに電子署名するための設定を見てると、グローバルサインで証明書を買う手続きをしたなあという事を思い出すし。いまFx Meta Installerに実装されてる機能は、お客さんの要望だったり状況だったりの必要に迫られて追加したものがほとんどなので、ある意味でこいつは僕の仕事(の1つ)の履歴そのものとも言えるのかもしれない。

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