Aug 19, 2012
Mozilla勉強会@東京 7th 発表資料を公開しました
Mozilla勉強会@東京 7thでの発表資料やサンプル実装を公開しました。
発表時は準備不足のため時間の配分に失敗し、満足な説明を行えませんでした。すみません。発表時に喋ろうと思っていた内容のメモも併せて公開していますので、そちらもご覧頂ければと思います。
上述の通り発表自体がもうグダグダだったのですが、発表の冒頭で「Add-on SDKを使ったことがあるという人」「これから使ってみようという人」と聞いてみた所、挙がっていた手は会場の半分あるかないかというくらいでしたので、この話だけで30分使わせてもらうというのはやはり時期尚早だったのではないかと反省しています。今回の話はAdd-on SDKでできることの限界まで達した人が限界を超えて何かをやりたいという時の手がかりになるような話という所を意識していたので、やるのであればもっとSDKが普及しきってからの方が適切だったな……と。もっとも、新し物好きの開発者の人達が今このタイミングでどれだけFirefox固有の技術に関心を持ってくれるのか、という事もまた問題なのですけれども。
ところで今回初めて知ったのですが、Add-on SDKってまだFirefox Mobileに対応してないんですってね。Gomitaさんの発表でbootstrap.jsを生で叩いている話を聞いていて、頭がクラクラしてきました。分厚いAPI層を用意するのに相当なコストを投じてきただろうに、なんでそこでモバイルとデスクトップを分断させたままにするかなあ!? 開発者の関心は明らかにデスクトップアプリケーションよりもモバイルの方に向いているのだから、モバイル用のアドオンを簡単に、且つ、安定したAPIで作れるようにしておくことは急務だと思うのですが……
懇親会の時にもちょっと話していたのですが、僕が今まで参加した勉強会の中で「これは素晴らしい」と思った物が2つあって、1つは若手IT勉強会でのJSDeferredのコードリーディングで、もう1つはt_wadaさんが講師を務められたTDDのワークショップでした。前者は円卓を囲んで参加者同士が「この実装のこれはどういう意味なんだろう」と話し合いながら読み解くというのが面白くて、後者は参加者同士を少人数のグループに分けたあと各グループでTDDを実践する際にグループの中でも教えあうというのが「参加してる」感があってよかったです。多分そういう事をちゃんとやるためには準備にもっとしっかり時間をかけないといけないんだと思ってます。
他の皆さんの発表のように、解説・紹介すること自体に意味のある知識の場合は発表形式でいいと思うんですが、今回僕が扱った内容のように、知ることよりも実践して身に付けることの方が重要度の高い知識(勘所となる知識があってそれを知れば一気に道が開けるのではなく、広く浅く様々な知識が必要となり、何が必要になるかはケースバイケースで大きく変わってくるので、知識そのものを知る事よりも、知識への辿り着き方を身に付けることの方に大きな価値がある)については、前述した2つの事例のような工夫が必要で、ただの「発表」だけにしてしまうのは手抜きでしかなくて、「技術を伝える側」としての敗北以外の何物でもないのだと思います。
という風な愚痴を言うだけ言って、まともな発表もできないくせにアベンジャーズのネタ画像で持ち上げてもらってるとか、ほんと自分は老害もいいとこだ……ということを改めて意識した1日でした。
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