Mar 02, 2012
FirefoxやThunderbirdを必ずクラッシュさせるコード
クラッシュレポーターの挙動を調べたい時に。以下のコードを改行無しでエラーコンソールあたりで実行すれば一発で落ちる。
Components.utils.import('resource://gre/modules/ctypes.jsm');
const gNspr4 = ctypes.open(ctypes.libraryName('nspr4'));
const PR_Free = gNspr4.declare(
'PR_Free',
ctypes.default_abi,
ctypes.void_t,
ctypes.voidptr_t
);
var ptr = new ctypes.voidptr_t(0123);
PR_Free(ptr);
要は、js-ctypesを使って適当なアドレスのメモリを解放してメモリ破壊を引き起こしてみるということで。
破壊するアドレスによってはひょっとしたらどえらいことになるかもしれないので、試す時は自己責任でね!
なんか誤解してる人がいるかもなので追記しておく。
このコードはjs-ctypes(JavaScriptからC製のライブラリを呼び出す機能)を使っていて、NSPRというFirefoxやThunderbirdのかなり根っこの方のライブラリに含まれてるメモリ操作系の関数を呼び出して意図的にメモリ破壊を引き起こすという例です。クラッシュして欲しくないコードでクラッシュしてしまうという脆弱性系の話ではありません。
でもって、js-ctypesはChrome権限が無いと使えません。言い換えると、Chrome権限を取られてしまうような脆弱性を突かれない限りこのようなコードはWeb上にある普通のスクリプトからは実行できないし、Chrome権限を取られてる(アドオンの一部として実行されている)状況ではクラッシュどころかパスワードマネージャに入ってるパスワードのぶっこぬきでも何でもやり放題だから、むしろその事(特権を取られてるという事)自体の方が問題です。
仕事でFirefoxの導入案件をやる時に、クラッシュレポーターを無効化してくれと言われて無効化したつもりだけど、ほんとに無効化されてるかどうか確認したかった、でも最近のFirefoxはわりかし安定してるからそう簡単にはクラッシュしてくれない、ハードウェアアクセラレーション系の機能あたりを使ってクラッシュするのを気長に待つわけにもいかない、ということでこういうコードを使って手っ取り早くクラッシュさせてみた……というだけの話ですよ。
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