Mar 07, 2006

VMWare PlayerにWindows98をインストールしてSkypeの起動実験

前に書いた話の実践編。

自分ではUbuntuはVMWare用イメージを使って、Debian GNU/Linuxは最小構成のブータブルインストールCDイメージを使ってそれぞれ試した。今度はちょっとした用事があったので、Windows 98をゲストOSとした環境を作ってみようという話。

用意した物は以下の通り。

  • VMWare Player:何はともあれ、これがないとね。
  • vmxMaker:仮想マシンの設定をGUIで作れる。
  • QEMU:HDDイメージを作るのに使用。
  • VMWare Workstation(for Linux, tar.gz):ゲストOSとVMWareとを連携させるためのユーティリティや、ディスプレイアダプタのドライバなどを含んでいる「VMWare Tools」のCDイメージ(lib/isoimages/windows.iso)が同梱されているので、それだけ使う。ちなみに、これだけ使うのもライセンス的にはOKだそうで。
  • SBAudioSetup_W9x.zip:Creative Ensoniq Audio PCI用のドライバ。Creativeのサイトではもう配布されていないので、転載されている物を探すしかないか。
  • 7-Zip:Audio PCIのドライバを展開するためと、tarballからVMWare Toolsを抜き出すため。
  • Windows 98のインストールCD
  • Windows 98の起動用フロッピーディスク(#1, #2)
  • Windows 95のインストールCD:アップグレード版のWindows 98だったので。
  • B's Recorder GOLD:何故かCDドライブを認識させられなかったので、WindowsのインストールCDのISOイメージを作るためだけに使用。

ホストOSはWindows 2000です。

まずvmxMakerとQEMUで、vmxファイルとHDDイメージを作る。

  • HDDイメージの大きさは3GBにして生成。
  • Windows 98の場合、ゲストOSの種別は「winMe」でOKだった。
  • サウンドカードは「es1371」(Ensoniq Audio PCI互換らしい)を選択。
  • 「FDDを有効にする」にチェック。
  • 「CD-ROMにISOイメージを割り当てる」でWindows 98のインストールCDのISOイメージを指定。

これで生成したvmdkファイル(HDDイメージ)とvmxファイルを使うことにする。vmxファイルはテキストエディタで開いて、以下の箇所を編集した。

# FDDのドライブレターを指定。(変更)
floppy0.filename = "A:"

# セカンダリのマスターとして、Windows 95の
# インストールCDのISOイメージを指定。(追記)
ide1:0.present = "TRUE"
ide1:0.filename = "D:\***\win95install.iso"
ide1:0.deviceType = "cdrom-image"
ide1:0.autodetect = "FALSE"

で、Windows 98をインストール。

  1. FDDにWindows 98の起動ディスクFDを入れてVMWare起動。
  2. コマンドプロンプトが起動したら、起動ディスクを#1に入れ替えて、fdiskコマンドを実行。仮想HDD(Cドライブ)の全領域を確保。
  3. 起動ディスクを使ってまた再起動し、Cドライブをフォーマット。
  4. 「setup」コマンドでWindows 98をインストール。
  5. 以下省略。

Windows 98が起動したら、VMWare Toolsやドライバを導入する。

  1. IE6SP1をダウンロードしてインストール。
  2. VMWare WorkstationのLinux用tarball版をダウンロードし、展開する。
  3. lib/isoimages/windows.iso を取り出す。
  4. vmxファイルの「ide1:0.filename」に、windows.isoのパスを指定。
  5. ゲストOSのWindows 98でCD-ROMドライブを開き、VMWare Toolsをセットアップ。
  6. 何故かディスプレイドライバの自動登録に失敗してしまったが、表示されたインストール手順(プレーンテキスト)の指示に従ったら無事登録できた。
  7. Audio PCIのドライバもインストール。

途中で何度か再起動して、やっと完了する。 色数と解像度を変えてやって適当に設定。

大体こんなとこだったかな?

まあ何でこんなことをしてたのかというと、Skypeの「公式の動作環境」がWindows 2000とXPで、98やMeとかのWindows 9x系では本当に使えないのか? どうなのか? というところを実験したかったというだけのことなんだけどさ。

で、Skype 2.0の起動実験の結果。

  • インストーラでの日本語表示やUIの一部のUnicodeで書かれてる部分は文字化けしまくってたけど、メニューバーや設定ダイアログとかはちゃんと日本語表示できたし、文字化けがひどかったところは英語に切り替えればそれなりに意味は取れた。
  • 音声通話は可能。
  • チャットでの日本語の使用も可能。
  • 音声通話の最中や音声が再生された瞬間とかにWindowsが固まってブルースクリーンになるという事態が頻発。この時Skypeは強制終了される。これはオーディオデバイスのドライバのせいなのかそれ以外の環境のせいなのか……どっちが悪者なんだ?

とりあえず動くことは動いたよ、と。

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