Nov 20, 2005
Firefox否定論
Firefox否定論という記事を見て、なーんかピントがズレてるなーと思った。
Firefoxそのものは、ツールバーの機能もそんなに多くないし、設定できる項目も多くないし、link要素をナビゲーションとして扱う機能もない、いいとこIEやSafariと同程度の「プレーンなWebブラウザ」だ。作りから言って明らかに、初心者ユーザを対象にしている。Mozilla Suite(Seamonkey)やOperaでないと満足できないようなヘビーユーザが納得できるはずなんてない。
そもそも、他でもないFirefoxユーザ達自信が、「単体のWebブラウザとしてのFirefox」にはとうの昔に見切りを付けている。だからこそ、皆、拡張機能という他のソフトウェアとの組み合わせでFirefoxを強化して使っているのでありまして。あくまで「ソリューションとしてのFirefox」が魅力的なのでありまして。
「単体で完成した製品」「お仕着せの多機能っぷり」をソフトウェアに求めている限り、FirefoxのFirefoxならではの魅力というのは見えてこないんだよね。って話。
あと、拡張機能のことをプラグインと呼ぶ人が多いのには絶対窓の杜の悪影響があるよなーとも思った。拡張機能はFirefoxに動的に当てるパッチ、プラグインはFirefoxが呼び出すヘルパーアプリケーション、と理解していればまず呼び間違えないんだけど……そこまで求めるのも酷か。それよりかは、拡張機能と検索プラグインとプラグインを統一的に管理できるUIを実装する方が建設的ですな。エンドユーザにとってそんな違いを意識させることにあまり意味はないし。
IEとFirefoxの比較
Firefoxそれ自体には大して魅力はない……と書いてしまったけど、一応そっちもフォローしとく。
「Firefoxというソフトウェア」の想定するユーザ層がIEとかぶるという事を考えて、IEと比べてみれば、Firefox自体にもそれなりに良いところはあるのに気付ける。
- タブブラウズ
- ライブブックマーク
- ポップアップブロック
- 自動アップデート機能(IEにもWindows Update/Microsoft Updateがあると言えるが)
- フォームマネージャ、Cookieマネージャ、パスワードマネージャなどの、ユーザが入力した情報を管理する仕組み
- 個人情報の一括削除機能
- ツールバーのカスタマイズのしやすさ
- Web標準への準拠
素のIEと比べてこれだけメリットがあるなら、十分に褒めていいと思うなあ。
続き
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