May 08, 2017

Windows 7からWindows 10への移行

  • 自宅のマシンの動作が最近ちょっと怪しくて、スリープから復帰しないみたいな事が発生する頻度が高くなってきた気がしてた。調べてみたら新調してから5年くらい経っていたので、寿命が近付いているのかもしれない。
  • 会社で新調したマシンでWindows 10 on SSDを体験したらあまりに爆速だった。

という理由から、作業途中に突然死して慌てるくらいなら先んじて移行しておいた方がいいだろうと思って自宅マシンを買い換えた。パソコン工房のマンガ描きたい人向けモデルをベースに、メインを500GB SSDにしてサブは250GB SSDというSSDオンリー構成で発注し、届いた後で旧マシンからSATAのHDDを移植した(旧マシンには3台のHDDがあったんだけど、ベイが足りないので容量が一番小さかった1台はドロップアウトした。まだ動くので、USB接続で使うかもしれない)。

元々、2画面+Cintiq Companion Hybridという計3画面の構成で使っていて、旧マシンでは3画面同時出力にビデオカードが必要だったのでそれも移植したんだけど、実際繋いでみたら新マシンはオンボードグラフィックだけで3画面いけた。追加のビデオカード、ただの電熱器になってもうた……

自分がよくやるWindowsの環境移行は、半分くらい真面目に移行して半分くらいは横着するというパターンで、こんな感じの方針でやった。

  1. アプリケーションは、関連付け等きちんと初期化されないとまずいので、全部インストーラーから入れ直す。
  2. 旧マシンから移植したHDDから、以下の位置にあるデータの中でよく使うアプリに関係する物を新環境の対応するパスにコピーする。(※ユーザの内部IDが変わっているので、コピーの前に、新環境のユーザにフルコントロールの権限を付与しておく必要がある)
    • *:\Users\(username)\AppData\Roaming (大抵のアプリのユーザ設定はここだけ移行すれば引き継げる)
    • *:\Users\(username)\Documents (ComicStudioとか、ここに設定を保存してる物がある)
    • *:\Users\(username)\Music (iTunesのライブラリはここにある)
    • *:\Users\(username)\.* (GIMPなど、UNIX・Linux系由来のアプリはホーム直下の.で始まる名前のフォルダに設定を保存しがち)
    • *:\ProgramData (作りの古いアプリがここに設定を保存している場合があるのと、比較的最近のアプリもユーザに依らない設定はここに保存してるっぽい)
    • *:\Program Files (x86)\JustSystems\ATOK (ATOKのバージョンに依らない広辞苑とかの辞書はここにある)
    • *:\Windows\Fonts (フォント。ファイルを全選択して新環境のC:\Windows\Fontsにコピーしようとすれば、フォントファイルはフォントとしてインストールして、そうでないファイルは警告が出るという感じでフォントだけ引き継げる)
  3. レジストリハイブをロードする方法を使って旧環境のレジストリの内容を以下の要領で読み込む。
    • *:\Users\(username)\NTUSER.DATHKEY_USERS\old-(username)にロード
    • *:\Windows\system32\config\SOFTWAREHKEY_USERS\old-softwareにロード
  4. 以下の位置にあるレジストリキーの中から、新環境に引き継ぎたいアプリの設定をエクスポートする。
    • HKEY_USERS\old-(username)\Software
    • HKEY_USERS\old-software
    • HKEY_USERS\old-software\WOW6432Node
  5. エクスポートした.regファイルをテキストエディタで開き、以下のように置換する。
    • HKEY_USERS\old-(username)HKEY_CURRENT_USER
    • HKEY_USERS\old-softwareHKEY_LOCAL_MACHINE\Software
  6. .regファイルをダブルクリックしてインポートする。

他にもエロゲーとかC:\Program Files (x86)以下やC:\以下にデータを保存するお行儀の悪いアプリがあるので、それらも適宜いい感じに移行してあげるとよいでしょう。僕はこの方法で少なくとも以下のアプリの設定を引き継げています。

こういう引き継ぎ方をしやすいように、ここ2〜3世代くらいは以下のことに普段から気をつけてる。

  • アプリのインストール先は基本的に変えない。
  • データの置き場所も変えない。ユーザーのホーム以下か、C:\Users\Public 以下に置く。
  • ユーティリティの類はなるべく使わない。OSの環境自体のカスタマイズはなるべくしない。

中学高校の頃に中二病こじらせてアプリのインストール先(起動ドライブは空きを多くとりたい→なら別のドライブにインストール!)やらデータの置き場所(起動ドライブは空きを以下略)やら壁紙やらテーマやらカスタマイズしすぎた結果、移行の度にやれあれができなくなっただのこの設定がなくなっただのとイライラする羽目になったので、「できない事をしようとしない。靴に足を合わせる。自分でこうしたいと思って変えたものは、再現できないとストレスがものすごいが、唯々諾々と受け入れて慣れただけのものは、思い入れが無いから楽に忘れられる。」というデフォルト設定順応派にすっかり改宗してしまったのです。

でもそもそもの話、こういう乱暴な移行の仕方を真似するのはおすすめしません。非正規の方法を取って起こるあらゆるトラブルよりも、正規の手順でアプリの設定やデータをちまちま引き継ぐ手間の方が死ぬほど辛い、起こるトラブルは気合いで解決する、という本末転倒な事に陥っても構わない僕のような近視眼的な人以外は、真面目に普通に設定を移行した方がいいと思います。僕も、再設定が面倒でなかった以下の物は普通に入れ直して設定もやり直しました。

  • Git for Windows
  • TortoiseGit
  • Dropbox

後日談:ここで移行した先のWindows 10機が死んだのでさらに新しいPCに移行した話。ここに書いた話の発展編。

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