Dec 20, 2005

情報収集の窓口を他人に握られること

このサイトへのアクセスの様子というのを見てて思うんだけど、まあ一番多いのはGoogleで偶然あるいは狙って辿り着くケースみたいなんだが、それ以外では、いわゆる個人ニュースサイトからのアクセスというのが圧倒的に多い(そこでとりあげられた日には)。

入門Ajaxが初心者にオススメできない理由でmalaさんはカトゆー家断絶を挙げているけれども、この手の個人ニュースサイトに人々が寄せる信頼は絶大だ。朝日や毎日といった新聞社、2ちゃんねるのスレ、の次くらいに情報ソースとして信頼されてるのではないかという気がする。「何か自分を楽しませてくれるネタ」を提供してくれるものとして。そこにははてなブックマークやなんかのソーシャルブックマークサービスのように縦横無尽で流動的な情報の動きはなく、一人のコンテンツ提供者が垂れ流すものを大勢の視聴者が享受するという、マスメディアのような一方向のコミュニケーションが主体だ。

情報の入り口を既存マスメディアに握られずに済むというのがWebの新メディアとしての魅力だと誰かが言っていたような気がするけれども、それでも結局僕らは、誰かにコントロールされた情報を受け取るだけという、楽チンな状態にいたいんだ。自分の中に入ってくる情報のほとんどが既にニュースサイト運営者の色眼鏡を通過したものであることを、そのうち忘れてしまったりして。

自分でWebフィードを管理して自分だけの情報ソース群を作るなんていうのは、それを仕事にしてる人か、そんなことに時間を費やすことのできる暇人だけなのだろう。でもそういう人の方が、当然だけど、個人ニュースサイトに依存する人よりもいち早く鮮度の高い良い情報を手にすることができるのだろう。

これが情報格差というやつですかね。もしくはビジネスの種。境界を踏み越えたり境界のあちらとこちらを行き来したりする力を持った人が、境界を越えず・越える術を知らず自分の今いる位置に安住する大勢から、金あるいはそれに代わる価値あるものを吸い上げるという構図。

かくいう僕も、吸い上げられる側なんですけどね。

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