Apr 28, 2007

自分が「空虚な年上だ」と認識させられる時

この歳になってくると、同じフィールドで自分より年下の人と出会うことは珍しくなくなってくる。

10代であれこれやってる人は珍しくても、20代であれこれやってるひとは全然珍しくない。「若くて凄い人」は、本当に年が若くて物凄く実力がある人も多いんだろうけれども、そう評される人の中の一部は確実に、単に早熟なだけなんだろう。大人になってからしはじめるはずの事をちょっと早めに始めてしまっただけで、他の人も大人になってくれば、差が全然なくなる。

差がなくなるだけで終わらず、追い抜かれてしまった場合は、もっと悲惨だ。早熟なだけなのに、相対的に現時点で「凄い」だけでしかないのに、「自分は永続的に絶対的に凄い」と勘違いしてしまって、それ以上自分を磨くことを怠ってしまったら。気がついたら後から来た人にガンガン抜かれていって、もう追い付くことなんかできなくなってしまっていたりする。

そして、今の地位を守ることだけに固執するようになる。後から来て自分を追い抜いていく人達を見て、ただひたすら妬むばかり。

分不相応に肥大化してしまった自尊心、いや、もはやただの見栄でしかないそれを、小さく削るしかないと分かっていても、削れない。削る痛みに耐えられない。ヤスリで皮膚をごりごり擦るような鈍く長い痛みに耐えられない。

削る痛みに耐えられないから、まるごと捨てる。根っこから引き抜いて全部捨ててしまう。プライドのかけらもない人間、いっちょあがり。

でも肥大化した自尊心が上に乗っかってる状態がいままでデフォになってしまっていたから、またすぐに自尊心が元の大きさまでふくれあがってしまう。

まったく、始末に終えない。

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