Jul 18, 2007
有料イベントの運営者も大変ね
- よく分からん団体がWeb標準の日々というイベントで相当儲けてそうで気持ち悪い、という趣旨のエントリ
- 金の匂いがプンプンするからWeb標準の日々のスピーカになるのやめた、という趣旨のエントリ
- 金の匂いがするとか儲けてそうとかなこの収支概算を見てから言っとくれ、という主催者からの反論エントリ
こんなバトルが勃発してたとは知らんかった。
こういうの見てると、無料で気楽にイベントに参加できるというのは実はとても恵まれてるンだなあ、とかなんとかそういう事を思う。参加無料とかそういうのが当たり前になっちゃってて感覚が麻痺してる(そもそも内情を知る事自体がそうそう無いけど)自分がいることに気がつく。
まあそんな感じで思う所はいくつかあるけれども、単純に金を払う側の心理として、金払ってんだからそれに見合った内容を提供しろよな、と思う感覚は当然僕も分かるし、というか自分が金を払う時はそういう風に考える。前に立って喋る側の人は、例え自分に金銭的な利益が発生していようといまいと、客がそういう気持ちで来ている事を忘れてはいけないんだろうなと思う。気張りすぎて逆にスベる(昨年のINTEROPとか、ありゃ酷かった)のは宜しくないけれども、なんというのか、物を提供する人間としてのプロ意識は持っておくべきなんだろうなと。
ああ……なんか、そういう気持ちって、前の方が強かったかもしれない。世間とか今以上になんにも知らない時、同人サークルで物を制作する時、必要以上に「お客様へのサービス精神」を発揮していた気がする。例え数百円の頒価でも、例え収益をトータルで見れば明らかに赤字であっても、そんな事は会場でお金を払ってくれる人からしたら全然関係ないのであって、彼らにとっては「この金額をこの内容の成果物に対して支払った」それ以上のものを感じてもらう事を求めるのは筋違いだ、それ以上を感じてもらえれば儲け物だ、くらいの。いやあ、今のグダグダさから考えたら信じ難いかもしれないけれども。
無料でやると、そういう責任感はちょっと薄くなる。タダでやってんすから、って事は必要なコストは全部こっち持ちなわけで、ワガママ許してくださいよ、てな具合で。拡張機能の開発とメンテナンスが僕の場合はまさにそんな感じだ。できるだけ気楽にやりたいし、気楽にできるからこそ今のアドオン天国が形成されたんだと思う。責任感じて何も出せなくなってしまうような世界よりは、成功するか失敗するか分からんけど色々な方向に物怖じせず枝を伸ばせる世界の方が、僕は好きだ。好きなのと、向いてるかどうかってのとは、まあ、別問題なんだけど。
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