Mar 22, 2009

広告代理店に就職した高校の同級生と会って話した

営業じゃなくて、バックヤードの方らしいんですけどね。

本人は大学はずっと工学とか情報とかやってた人で、個人的にFirefoxも使ってるそうだけど、会社の上の世代の人らには全然Webの使いこなしみたいなのが通じなくて、それどころかむしろ「ネットは俺達から飯の種を奪った敵!!」みたいな敵意を持ってるもんだから、実にやってらんねー、みたいな事を言ってた。気がする。

就職自体は昨年のことだそうで、就職を機に東京に来たと。それと同時に結婚もしたと。結婚という事はワンルームというわけにはいかないよなあ?と思って聞いてみたら、今は2部屋畳張りで10万ちょっとくらいの所にいると言ってた。郊外ならもっと安いだろうけど、終電逃した後にタクシーで帰れる距離で選んだから仕方ない、と。地方だったら同じ広さのフローリング風呂トイレ別で4万とかそれくらいなのに……と、大学は地方だった彼は驚いていたふうだった。

高校在学中はこういう風に話す事はなくて、教室では僕は多分全然話さないキモイ中二病患者(高校3年でかよ!)だったと思うので、昨日やたらベラベラと喋っていた僕に、彼は驚いたのではないかと思う。僕自身驚いている。

当時の僕は、自分と彼とはスクールカースト(とはっきり言えるようなピラミッドは僕のいた高校では形成されていなかった気がする。あっても「メジャー組」と「マイナー組」くらいのざっくりした別れ方だったと思う)的に別カーストにいると認識していたので、気後れして話せなかったのだと思う。相手はみんなの人気者だし、友達も圧倒的に多いし、あと昨日会って改めて思ったけど、イケメンだし。昨日あれだけ自分からベラベラ話せたのは、例えば僕の方が2年先行して「社会人」になっていたからとか、Webとかネットとかの話なら自分の方が詳しいぜ(今回話す事になったのも、そういう点で何か面白い話聞かせて欲しいみたいな事で連絡を受けた)とか、そういう「自分の方が同じ尺度で測った時にまだ負けてないと思える」材料が少しはあったからなのかな……という気がする。

それか、吹っ切れたのかもしれない。

当時の僕は彼の事を羨み、正直に言えば、妬んですらいたと思う。接すれば接する程、自分の惨めさが際立ち、痛みが増し、自分の存在価値が傷付けられると思っていた気がする。

今は「産まれ持った物や、それまでの人生で築き上げてきた物に、一朝一夕で敵うわけがない」「自分は彼にはなれない」「嫉妬するだけ無駄だ」「自分の存在を脅かす敵だと思ってガードしたり攻撃したすることに腐心して無益な時間を過ごすよりは、情報を引き出したり恩を売ったりあるいは単純に楽しむなりして、とにかく少しでも自分に(そして互いに)得になるように時間を過ごす方が賢い」そんな風に思っている。

そうした融和的?な考え方をしてもなお「何も得られない、失う物の方が多い」と思えるようなケースだったら、一切の関わりを絶とうと思っていただろう。そうならずに済んだのは、彼が、高校の時と変わらず、人気者になるのに相応しい素敵な人だったから、なのではないかと思う。

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