Apr 21, 2009

アクセスのしやすさ、利用のしやすさ、に対する鈍感さ

はてなプライバシー問題、とでもいうんですかね。このところ騒がれてたアレ。僕はどちらかというと「いくら何でもデフォで公開しすぎだろプライバシーつうもんをもうちっと考えれや常考」派として静観してたわけですが。

これは主観による無根拠な決めつけだけど、なんとなく、「RSSでは前からでてた情報じゃん」「以前から出てた情報をまとめただけじゃん」という理由であれは全く問題ないしあれを問題視する人間の方が頭がどうかしてる、と感じる人の層って、vi(vim)ヘビーユーザの層と重なる部分があるんじゃないかなあ、って気がする。

うまく言葉にできないんだけど、なんというか……例えばインターフェースって、ちょっと見た目をいじるだけでビックリするくらいわかりやすさが変わってくるものなんすよね。モーショントゥイーンなんかはその派手な例だし(という書き方から分かるように、僕は格好いい悪いよりも分かりやすさという観点からこの手の効果を評価している面が強いです)、アフォーダンス特性だとかなんだとか、「こうするともっと人に優しくなりますよ」っていうポイントがいっぱいある。

viって、そういう考えとは対極にある物のような気がする。分かりやすいとか人に優しいとか、そんなんどうでもいいじゃん、機能がありさえすればいいじゃん、という感じ。機能が「ある」か「ない」かが重要で、「使いやすい物がある」のと「使いにくい物がある」のとの間にある差が理解できない、みたいな。

それと同じで、個々のサービスの利用時間とかそういうのが、フォーマットとか表記とか場所とかが「バラバラに散らばって表に出ている」のと、「一箇所にまとまって表に出ている」のとの違いが、vi的なものを抵抗なく受け入れられる人には分かんないんじゃないかなあ、と。

とか何とか偉そうなことを言ってる自分自身、自分が日常的に使ってる環境に「慣れて」いるせいで、他の人に言われて初めて「え、そんなにわかりにくかったの?」と気がつく(気がついても感覚的には理解できなくなっている)、というケースがきっとたくさんあるだろうなあと思うので、言えば言うほど天に唾するがごとく我が身にそのまま降りかかってくるわけですけれども。

ちなみに僕はviのことを全然知らないで、ファイル開いてiでインサートモードに入って編集してESCで抜けて:wqで上書き終了、くらいのことしかできないような知識で物を言ってますんで、この文の内容が全く的外れである可能性は大いにあると思っておりますハイ。(さらに言うとEmacsに至っては使った事すらないので、viと比べてEmacsの方がどうこうという話はしませんよ!)

よく考えてみると、興味がある事だったらアナログに細かく理解できて、関心が無かったら有る無し程度のざっくりした見方しかできないっていう、ごくごくありふれた話なのかもしれん。西洋人に日本人の顔の区別が付かないとか、ゲーム機は全部「ファミコン」呼ばわりとか、そういう。だから「viユーザは人非人」みたいな言い方は、自分自身もまた関心の無い事に対して決めつけ見下す考えの浅い人間だという事を自白してるようなものとも言えるか。

追記。ここでの「使いやすさ」とか「利用のしやすさ」というのは「取っつきやすさ」に近いニュアンスで捉えてもらえると多分いいと思う。特別な前提知識無しで初めて触った時に、説明や指示が無くても、一般的平均的な人の過去の体験から類推して、違和感なくすぐに使えるかどうか。Suica改札の13°の傾きと「タッチしてください」の話なんかも併せて見て欲しいところです。「慣れれば使いやすいよ」(←慣れるまでが問題なんですってば)「Plaggerとか使えば今回のはてなのアレと同じ事が誰でもできるよ」(←だからそれが障壁なんですってば)という風な話は全然ピントがずれてるよってことで。

エントリを編集します。

wikieditish message: Ready to edit this entry.











拡張機能