Oct 17, 2013

プロジェクト名や製品名等、固有名詞の英語表記の1文字目を大文字にするべきか否か

英語ネイティブの人に、それが固有名詞であると分かってもらいたいなら、1文字目は大文字にしたほうがよい。ということは言えるようだ。

プロジェクト名や社名や製品名の英語表記について、「テキストデータの中では大文字始まり」「ロゴタイプでは小文字始まり」という使い分けがなされている事例をよく見る。例えばこんなの。

振り返ってみると、「固有名詞だがテキストデータ上も小文字始まりである」というケースは、日本人が書いている以外の例を僕は見た事がない気がする(Gemのパッケージ名だとかコマンド名だとかは例外ね)。

例えばミクシィは、ロゴタイプが小文字始まりの「mixi」だが、Webサイト上のテキストデータも小文字始まりの「mixi」で統一されているようだ。mixi自身が提供する英語版コンテンツでも小文字始まり。でも外部の人が編集したと思われる英語版Wikipediaのページでは、大文字始まりで表記されている。

英語ネイティブの人達にとってはどういう感覚なのだろうか?という事を知りたくて英語版Wikipediaで固有名詞の英語におけるキャピタライゼーションについての記述を参照したら、「summer」や「winter」などのごく少数の例外を除いて、固有名詞は大文字始まりで表記するのが原則であるという風なことが書かれていた。

そういえば以前に読んだ記事で、TwitterだかGoogleだかが、サービス名や社名を小文字始まりで書いたり、「ググる」みたいな俗語として「googling」を使ったりということについて、文句を言っているとか、辞書にそういう見出しで掲載するんじゃないと非難しているとか、そういう話を見たことがあったと思う。

英語ネイティブな人が身近にいないから、外してるかもなって思うんだけど、彼らにとっては、「固有名詞は大文字始まりで書くのが原則である、小文字始まりの固有名詞は不自然である」という感覚は、「印象を柔らかくしたいので小文字で表記したい」という欲求よりも優先度・重要度が高い……というか、 後者を優先するという発想が出てこないほどに、前者の感覚が常識として浸透している という事なのかなあ、と、僕は思っている。

もっと言うと、(mixiがそうしているように)日本人が固有名詞を頑なに小文字表記で書きたがるというのは、彼らから見たら、日本語の事を分かっていないDQN親が中二病な発想でキラキラネームを子供に付けてキャッキャ言ってるようなものなんじゃないのかなあ、と、僕には思えてしまう。いや、英語ネイティブの人達がほんとにそう思ってるかどうかは知らないけど、僕はmixiのような事例を見る度に、「うあああニワカが厨二病発症して俺ルール貫いてるよおおお!! 英語の本家であらせられるところのネイティブの人達に失笑されてるに違いないよおおお!!」と、無意味に恥ずかしく感じてしまう。

と、ここまで書いたところでこのサイトの名前も小文字始まり表記である事に今頃気が付いて、どう見ても完全にブーメランなのでした。

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