Feb 16, 2007
「オープンにしたら儲からなくね?」は多分正しいと思う
- brazilさんが福岡で大企業の3、40代の方々と飲み会をしてブログもJavaScriptも全て否定されたという話
- それに対するコメント(同調するコメントが多い中、
「ブログに載る(略)よくある」既出指摘されると怒る若人には済まないがその通りだったり。基本は黙って商品化。しかもしばしば特許化。良いアイデアや先進技術はHTMLではなく製品で表現。社会貢献は製品の効用と納税。
Google従業員が仕事のことをblogに書かない。富士通の人の批判は「梅田的blogプロパガンダ」に囚われ過ぎ。
など冷ややかな意見もあり、自分はこちらに注目した)
技術とか全部オープンにしてて、競合するクローズドな所に比べて儲かってる所って、実際あるんかね? ギークに好かれてるGoogleは大儲けしてるけどコアの製品技術は秘密だし、Mozillaは儲けてるって言っても実際にはGoogleに飼われてるだけみたいなもんだと思うし。
オープンにした場合、大抵は金を消費して減らすだけで、新しい金を生み出すことには繋がっていないんではないか、という気がする。
ただ、金は生み出せないかもしれないけれども、別の形の何かは生み出せるのではないかとも思う。例えば、便利で有用で守秘義務とか特許とかでがんじがらめになっていなくてみんなで自由に使い回せるコードなんかは、「スポンサー自身が金を儲けるために金を出してくれるスポンサー」に飼われた状況下では、生み出しづらいことも多いのではないかと思う。
資本主義社会に生きる僕らだから、金を生み出せない物には価値がないと考えがちだけれども、でも、本当に生み出したい物は何かと問うた時に「金ではなく豊さだ、幸福だ」と考えて、そして最終的に豊さ・幸福を生み出せるのであれば手段は問わないと言えるのであれば、オープンにすることにも意義が感じられると思う。
っていうかbrazilさん自身も、こう書いている。
ブログを書くことで、良い仕事に参加できた。
素晴らしい人にも出会えた。
今は、金は儲かっていないが、いずれどうにかなるだろう。
「スポンサー自身が金以外の価値を手に入れるために金を出してくれるスポンサー」に飼われて、金を燃料にして、豊かさや幸福を生産する。そういう世界に多分僕はちょこっとでも関わっているはずだ、俺はカネにしか目が行ってない奴とは違うんだぜフヒヒヒそんな俺カコイイ、とかなんとか考えて、僕はちっぽけなプライドを満足させることにしています。
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